1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「あおり運転をしてきた60代男性」を反射的に“殴ってしまった”男性の後悔。“加害者”として「懲役3年、執行猶予5年」に

日刊SPA! / 2025年1月28日 8時52分

「あおり運転をしてきた60代男性」を反射的に“殴ってしまった”男性の後悔。“加害者”として「懲役3年、執行猶予5年」に

画像はイメージです

自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険が発表した『2024年あおり運転実態調査』によると、遭遇したあおり運転は、「激しく接近し、もっと速く走るように挑発してきた」が76.5%と最多。前回調査の23年(75.5%)とほとんど変わっていない。
ただ、故意にあおったわけでないのに、不幸なことにもめごとに発展するケースも存在するようだ。

群馬県で農家を営んでいる山中篤さん(仮名・43歳)は、群馬県内の陸橋を軽トラックで走っていた。いつものように自身の畑まで向かう通勤中、思いもよらぬ出来事の当事者になってしまう。

◆抗議の意味を込めたクラクションだったが…

陸橋から降りるため、高架の下り坂に差しかかると、前を走っていた車が急に速度を落としてノロノロ運転を始めた。これは、あとでドラレコを確認すると、エンジンブレーキをかけたようだったが、当時は知る由もない。

T字路を右折しようと思って右ウインカーを出したが、下り坂で速度が出たため、車間距離が詰まってしまった。ピッタリ相手の車の後ろに付く形になり、今にも止まりそうな速度のまま何メートルか進んだ。

「もう少しでT字路に差しかかるとき、相手の車が急ブレーキをかけて止まりました。『危ない!』と思ったので、クラクションを鳴らしてT字路を右折しました」

ところが、抗議の意味を込めたクラクションが相手の神経を逆撫でした。右折後、少し車を走らせると、バックミラーを見て驚愕する。

「相手は直進したと思っていたのですが、ものすごい勢いで私の車を追いかけてきたのです。どんどん迫ってきたので身の危険を感じました」

◆怒鳴る相手に対して、反射的に手が出てしまい…

ピッタリ背後に幅寄せされ、軽トラでは逃げきれないと思い、仕方なくその場で停車することに。

「ドアミラー越しに見ると、相手は60代前半くらい。車を降りてきたので、私も降りました。中古ですが、3カ月前に買ったばかりの車だったので、『車を守りたい、傷つけられたくない』という気持ちがありました。でも今思えば、車を降りずすぐに警察に通報するべきでした」

相手は、聞き取れない言葉で怒鳴りつつ、手を振り上げながら近づいてきた。「商売道具の軽トラに傷をつけられたらたまらない、体を張って止めなければ!」と思っているうちに、どんどんお互いの距離が縮まっていく。心臓の鼓動が聞こえるほど緊張したそうだ。

お互い相手の体に手が届きそうな距離になると、相手は「殺すぞ、この野郎!」と怒号を挙げる。山中さんは反射的に右の拳で相手の左あごを一発殴ってしまった。相手は意識を失い、右斜め後ろの田んぼのあぜの上に倒れた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください