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競輪界に激震…今年4月から試行実施される「KEIRIN ADVANCE」とは。国際ルール導入によるメリットも

日刊SPA! / 2025年1月29日 8時25分

 同じ先頭固定競走(インターナショナル)ルールのガールズケイリンを思い浮かべると、確かに初心者にわかりやすい。ラインという概念を理解する必要がなく、ラインに基づく予想をしなくて済む。

 ライン戦で見られる「援護」「位置取り」「ブロック」といった要素がなくなる(または大幅に制限される)と、選手一人ひとりが純粋にスピードやタイミングを競うかたちになる。駆け引きの幅が狭まる分、実力や脚力の差も表面化しやすくなる。

 このルールでの車券を購入するのであれば、初心者でも以下のコツを押さえておくことで、すぐにレースを楽しめるかもしれない。

・競走得点の高い選手を重視する

 実力差が比較的明確に表れる場合、競走得点の高い選手が安定して好成績を収める可能性が高い。

・選手の実力が同程度なら内枠の選手を狙う

 内側のスタート位置は他の選手に比べて、展開を有利に進められる可能性が高い。

・差しやマークを得意とする選手を2着候補にする

 2着候補には、ゴール直前で他の選手を抜く「差し」や、先頭を走る選手の後ろにつき、風の抵抗を避けながら有利なタイミングで勝負する「マーク」を得意とする選手を選ぶ。

◆さまざまなファンの声

 こうしたライン戦がない男子競輪の開催に、SNSでは、競輪ファンのさまざまな意見が見られる。

 たとえば、「落車が減れば、選手の体が守られる」「初心者は競争得点順に選手を見るだけなので、車券を購入しやすくなるのでは?」といった賛成意見がある一方で展開予想に不安を抱く声や、「若い選手主体のレースになっていくと思う」と将来を占う声など、多様な反応がある。

 今回の施策は「試行」であり、本格的に導入されるものではない。しかし、もし本格的に導入された場合、さまざまなメリットとデメリットが生じるだろう。

 メリットは、初心者が感じる敷居は格段に下がること。ライン戦とは異なる、スピードと駆け引きを重視したレース展開による新たな魅力も生まれるはずだ。

 また、海外で活躍する一流の自転車トラックレース選手の参入が容易になり、日韓対抗戦・競輪のような国際親善の機会が増える可能性もある。日本発祥の競輪はKEIRINとして、世界にますます開かれてゆくだろう。海外からの競輪ファンも増えるかもしれない。

 一方で、ラインがなくなると、「マークの名手」「差し脚の巧みさ」で知られる佐藤慎太郎選手のような番手で活躍するタイプは、持ち味を発揮しづらくなる。また、ラインによる援護がなくなることで若い選手が有利となり、63歳まで現役を続けた名選手・佐古雅俊さんのような長い競輪人生は難しくなるかもしれない。

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