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タイに移住、ギャル男から経営者へ。36歳男性が明かす“バンコクで働くこと”のリアル「ギリギリの生活をして本当に幸せなのか」

日刊SPA! / 2025年1月30日 15時54分

でも、視聴者から『応援しています』『次の動画を楽しみにしています』というメッセージをいただいて、こんなに応援してくれる人がいるならやめるわけにはいかないと思いましたね」

その後、本格的にYouTubeに取り組んだTJさん。視聴者のニーズを徹底分析したと話す。そこで、タイの情報や当時はまだライバルが少なかった「夜系コンテンツ」を取り入れたことで注目を集め、チャンネルは徐々に登録者数を伸ばしていった。

◆タイでのビジネスは楽じゃない…

しかし、コロナ禍によってYouTubeの収益は一時1/4にまで減少し、動画撮影も困難な状況となってしまった。そこで、将来を見据えて新たな挑戦を決意し、立ち上げたのが広告代理店「TNJC CO.,LTD」だ。

「当初は小規模な運営でしたが、2023年から本格的にスタッフを増員し、現在はSNSマーケティングやコンサルティング、インフルエンサーのキャスティングなどの事業を展開しています。しかし、請求書やインボイスを細かくチェックせず、現場に任せきりにしていた結果、当時のマネージャーの不正が発生したんです。その経験からスタッフ管理の方法を大きく見直し、日々の報告や連絡を徹底するようになりました。タイ人スタッフの管理には苦労も多いです」

さらに、昨年12月にはシーナカリンエリアのコヨーテクラブ(コヨーテ嬢と呼ばれるタイのダンサーが行うショーや生演奏バンドがあるクラブ)『The Secret』の出資者となった。お酒を飲むことが好きで、交流の場となる飲食店を開きたいという思いがあったからだと語る。

「最初はスクンビットエリアで開業を考えたんですが、競合が多く、家賃が高いし、店舗も狭い。シーナカリンは外国人経営者や駐在員が多く、タイ人の所得が上がってきているため、ローカル(地元民)や中国人観光客をターゲットにした方が生き残れると判断したんです。ただし、店舗のオープンは簡単ではなく、ライセンス取得に時間がかかって大変でした」

◆バンコクの物価は大きく上昇、低賃金でギリギリの生活をして本当に幸せか?

バンコクに住んで今年9年目となるTJさん。初めてタイに来た頃に比べると、タイの物価は大きく上がっているという。

「交通費や食費は10年前の1.5倍〜2倍になっています。日本食レストランも10年前に比べてすごく増えていますし、味のレベルも値段も上がっています。特に日本式の焼肉店は安いところでも1,500〜2,000バーツ(約7000円~9000円)はするので、気軽に行けるような感じではありません。日本人との交流を増やしたいと思っても、そういった場所に参加できないと難しいのが現実です。やっぱり、ある程度経済的な余裕がないと、日本人同士のつながりを作るのも難しいと感じます」

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