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日銀の追加利上げが決定。住宅ローン、どうする!? 変動金利と固定金利のどちらがいいのか考える

日刊SPA! / 2025年1月30日 8時45分

深野:実際、バブル崩壊以降で政策金利が0.5%以上だったのは’95年9月以前です。もう30年ほど金利が高い状態からは遠ざかっていますからね。昨年12月に利上げが予測されていたにもかかわらず「もうワンノッチ(一段階)」というよくわからない理由で利上げが見送られ、そのうえで1月に利上げを実行した。なので、今後はかなり読みづらい状況になっています。ただ、さらに金利を上げるとしても、3月の春闘でしっかり賃上げがあることを確認して、なおかつ年4回行われる日銀短観や支店長会議で物価上昇も踏まえていくと思います。

塩澤:アメリカもトランプ大統領就任でどのような経済政策を行ってくるか未知数ですからね。ただ、いつか来る景気後退の局面に備えて、日銀は金利を上げておきたいのだと思います。利上げをしても支障がない状況になれば適宜利上げを行うのでは、と感じますね。

深野:’25年の7月には参議院選挙も控えています。選挙時に利上げは与党にとってはマイナスです。夏前後に上げるのは難しいのではと個人的には考えています。利上げのタイミングは本当に状況に応じて変わるでしょうね。個人的には上半期に1回利上げがあれば、さらにその半年後の下半期に1回というシナリオを考えています。雇用や消費者物価指数など各種の指標を見て判断していくと思います。ただ、金利があることによって、銀行預金や生命保険の商品ラインナップは本当に変化してきましたね。ネット銀行の預貯金でも1年物で0.85%が出てきましたから、早ければ今年中に預金金利で1%が実現するかと思っています。

◆住宅ローンを組むならどの銀行を選ぶべき?

深野:ちなみに、住宅ローンを選ぶとしたら、なるべく金利が低い銀行を選ぶのが鉄則ですが。昨今ではどんな銀行がオススメですか?

塩澤:これだけ「金利が上がる」と言われていても、ネット銀行の変動金利の住宅ローンでは0.3%台も珍しくありません。ただ、単純な金利の低さだけでなくて団体信用保険の中身にも注目すべき。auじぶん銀行の住宅ローンの場合には、ベースの金利に上乗せせず5大疾病への保障がつきローンが50%減になる変動タイプもあります。無料付帯する団信価値を金利から差し引いた実質金利は0.169%で非常にお得です。PayPay銀行もがんと診断されたらローンが50%減になる団信があります。

深野:変動金利が低い状態が続いていますから、各行も団体信用生命保険で差別化を図っていますね。

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