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『劇映画 孤独のグルメ』が絶好調。驚きの“パリでの恋”は「伏線が30年前の原作漫画にあるんです」久住昌之×稲田俊輔

日刊SPA! / 2025年1月30日 15時48分

『劇映画  孤独のグルメ』が絶好調。驚きの“パリでの恋”は「伏線が30年前の原作漫画にあるんです」久住昌之×稲田俊輔

“パリの恋人”の娘を杏が演じる ©2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

松重豊さんが、初の監督・脚本と主演をつとめた『劇映画 孤独のグルメ』。「コケたらもう(井之頭五郎役は)やらない」と言っていた松重さんだが、1月10日の公開から18日間で観客動員数50万人を突破と絶好調で、なかなか“引退”はできなそうだ。
映画化と原作漫画誕生30周年にあわせて、渋谷パルコで「孤独のグルメ博」(~1月20日)が開催され、1月12日、原作者の久住昌之さんと、南インド料理店『エリックサウス』総料理長で数々の著作がある稲田俊輔さんによるトークショーが行われた。

『劇映画 孤独のグルメ』では、五郎の元恋人の娘(杏が演じる)がパリにいるという設定で、ラブストーリー要素に驚いた観客もいたようだ。だが、30年前に描かれた原作漫画には、この「パリの恋人・小雪」が登場しているのだ。

稲田さんはもちろん、当日の観客も原作漫画を読み込んでいる深いファンぞろい。「あの回で」と言うと、みんな「ああ~!」とうなずく。原作ファンにとってはたまらないトークの一部を紹介しよう。

◆漫画では、五郎はけっこう店選びに失敗する

久住:「孤独のグルメ博」では、谷口ジローさんの驚異的とも言える原画をみなさんに見てもらえて、原作者としても感無量でした。

稲田:『トリビュートブック 100%孤独のグルメ』で、浦沢直樹さんや江口寿史さんが描いたトリビュート漫画の原画も見られましたね。面白かったです。

久住:『トリビュートブック』は、他にも吉田戦車さん、大根仁監督、そして稲田さんも書いてくださり本当に感謝です。みなさんよく読み込んで自分なりの『孤独のグルメ』に昇華してくれてるなあと嬉しかったですね。

稲田:原作漫画を何度も読んでいて気づいたんですけど、漫画の五郎ちゃんは、気まずい思いをしたり、あんまりおいしくなさそうだったり、けっこう「失敗」していますよね。それで、各エピソードに勝ち・負け・引き分けで〇×△を付けて勝率を計算してみたんですよ。

久住:ええ?そんなことする人いませんよ(笑)。

稲田:計算したらですね、五郎ちゃんの勝率は、6割8部8厘。 

久住:ははは、意外に低い。

稲田:ドラマだと、基本100%勝ってますから、そのイメージしかない方は、原作の勝率の低さに驚くのではないでしょうか。

久住:負け戦(笑)。どれが負けてましたっけ?

稲田:まずはいきなり1巻2話「東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司」。五郎ちゃんが何度注文しても、店員さんに聞きとってもらえない。いきなり連載2回目で負け戦にしたっていうのは、一体何を狙っていたのか、何がしたかったのか?と。こんな漫画はほかにないですよね。 

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