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ミスコンファイナリストが選んだ意外な就職先。芸能関係ではなく「日本の製造現場を元気にする会社」

日刊SPA! / 2025年2月2日 8時52分

そんななかでも、ファンの人から『今日も投票したよ』と言ってもらえたりすると、とても励みになっていました。どうしても普段の活動では、自分の配信や踊りを頑張ることに意識が向きがちですが、こうして応援してくれるファンがいるからこそ成り立つんだ、という大切なことに気づけたんです」

そして、結果としてファイナリストまで残り、審査員特別賞にも輝いたのだ。

◆心を動かされた「製造現場を元気にしたい」というビジョン

サークル活動や龍谷コンテストでの実績など、充実した大学生活を送ってきた小南さん。現在は製造業と製造派遣業を行う三陽工業株式会社(兵庫県)で働いている。

就職先の進路はどのように決めていったのだろうか。小南さんは「プライベートで明石に訪れたのが転機だった」とし、次のように説明する。

「大学では観光系を学んでいて、当初は旅行会社を中心に選考を受けていました。そうしたなかで、明石に行く機会があったんですが、地域の温かさや食べ物の美味しさに感動して、なんとなく明石に本社がある三陽工業の説明会にエントリーしたんです。

そこで、元レースクイーンの広報課長がTikTokやYouTubeで幅広く活動されていることを知って、私自身も自分の経験を仕事に活かせたらいいなと思うようになりました」
とはいえ、母親からは名前の知らない中小企業への就職に不安を抱かれ、心配されることもあったとか……。にもかかわらず、小南さんが三陽工業に決めた理由とは?

「最後まで就職先を決めるのに悩んだんですが、『日本の製造現場を元気にする』という三陽工業のビジョンに共感したのがひとつの決め手になりました。実は父が亡くなったことで、実家の工務店の事業承継者が見つからずに廃業になってしまったんです。

だからこそ、三陽工業のビジョンにすごく惹かれたんですね。この会社だったら、自分の強い意志を持って頑張れるんじゃないかなと思って入社しました」

◆後輩から“目標にされる存在”になりたい

現在は広報課に所属しているそうだが、仕事と大学時代に経験してきた活動は「似ている部分が多い」と小南さんは言う。

「プレスリリースを書くときも、三陽工業に興味を持ってもらえるように言葉選びにこだわりますが、大学時代の活動で気づいた『応援してもらえることに感謝しよう』という気持ちがすごく活きています。社員の方に広報活動に協力してもらうときも、感謝と敬意の念を持って接するようにしていますね」

今後の目標を聞くと、小南さんはこう話した。

「将来的に後輩が入ってきた時に“憧れられる存在”になりたいと思います。あとは昔お世話になった職人さんに、私が三陽工業で活躍している姿を見つけてほしいという野望があるので、それが叶えられるようにもっとできることを増やし、頑張っていきたいですね」

AKB48のようなアイドルに憧れていた少女は今、広報として新たなステージに立っている。これからも挑戦し続ける姿勢は変わらない。

<取材・文/古田島大介>

【古田島大介】
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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