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「彼氏が二人いる母親」と「彼氏がいる父親(バイセクシャル)」に育てられた20代女性の嘆き「家族って何なんでしょうか」

日刊SPA! / 2025年2月7日 15時53分

「彼氏が二人いる母親」と「彼氏がいる父親(バイセクシャル)」に育てられた20代女性の嘆き「家族って何なんでしょうか」

若杉京子さん(仮名・20代)

 世に不倫や浮気はありふれている。看護師として病棟に勤務する若杉京子さん(仮名・20代)は、両親ともに自由に恋愛を楽しむ家庭で育った。それゆえ、ある程度の年齢までは、それが世間からかけ離れた価値観であるとは気づかなかったようだ。
 摩訶不思議な家庭で起きた一連の物語に耳を傾けると、家族というものの難しさが浮き彫りになった。

◆家族の前で堂々と“彼氏の話”をする母

 少し困ったような表情で、若杉さんは話しはじめた。

「学生時代、ドキュメンタリー番組で『ポリアモリー』が取り上げられていました。でも私にはそれがなぜ取り上げられているのか、あまりよくわかりませんでした。母は家族団らん中にいきなり彼氏とのノロケ話を始めたりする人で、家族も当たり前にそれを受け入れていたからです。一緒に暮らしてこそいませんが、母は父や私に彼氏を紹介していました」

 母親の彼氏は2人いた。ひとりは地元の有力者で、もうひとりは海外暮らしが長かった高齢者だったという。

「中学生くらいになると、徐々に自分の家がおかしいのではないかと気づいてきますよね。当時の担任に『日本って一夫多妻制でしたっけ』と質問して、失笑を買いました。母はあまりにも堂々と地元で彼氏とデートをするので、中学の同級生の間で噂が広まり、それが原因でいじめられてしまいました。

 いじめを苦にした私が不登校になると、『学校へ行きなさい』と詰め寄ってきました。そもそも、母の公然の不倫がいじめの原因です。『不倫を辞めたら行く』と伝えると、発狂したように『絶対に辞めない!』と怒鳴り散らす始末で……。そのころから、私は母を見限っていたのかもしれません」

◆学費のために貯めた「3年分の貯金」が…

 成長するにつれて母親のおかしさに気づいたという若杉さんだったが、許せない出来事が起こってしまう。

「看護学校へ行くための費用を捻出するため、高校時代はアルバイトをしていました。バイト先は飲食店で、当時すでに母は私のご飯を作らなくなっていたため、給料がもらえたうえ、まかないも食べられるから一石二鳥の職場でした。しかし、自分の銀行口座に3年もの間貯金し続けたのですが、母に根こそぎ使われてしまったのです。問いただすと、母は悪びれもせずに『彼氏とのデートに使った』などと言いました」

 結局、若杉さんは奨学金を借りて看護学校に通った。高校時代のアルバイト先ではこんなこともあった。

「母が、彼氏2人を連れて来るんですよね。バイト仲間から『若杉さんのお父さんとおじいちゃんだよね』なんて言われて。結構フランクな職場だったので、隠さずに真実を伝えると、誰もが絶句して驚いていました。ただ、高齢者の方は海外の習慣なのか、チップをくれるので評判が良かったのですが(笑)」

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