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リスクゼロの預金で稼ぐ方法は?「定期金利2%」に備える3つの戦略を、人気FPが指南する

日刊SPA! / 2025年2月8日 8時46分

 さて、今回は①の戦略について、さらに詳述しましょう。特に注目してほしいのは、定期預金の活用です。今までは「預けてもほぼお金が増えない」というイメージだったでしょうが、日銀の利上げを受けて一部ネットバンクでは「1年物で金利最大1%」という商品も出てきています。

 そんな定期預金の効果を最大化できるコツがあります。それは次の2つです。

・金利上昇局面では期間の短い商品を“つなぎ”で使う。

・金利のピーク圏が近づいたらなるべく多くの金額を長い期間で“固定”する。

 先ほど金利上昇は1年半~2年ほど続き、その後に金利のピーク圏がやってくるという話をしました。定期預金の効果を最大化するには、このピーク圏を“狙いにいく”という発想をしてください。そこまでは数か月~1年物の商品でつないでいくのです。 

 これは要するに、金利がピーク圏になったときに「すでに定期預金を契約しているから、預けるお金がない」という事態を避けたいのです。そして、いざピーク圏が近いと感じたら、5~10年物の定期預金に入れてください。

 実際には、金利がどこでピークをつけるのかは未知数です。ただ、ピークをつけたときになるべく長期間で定期預金を固定できると、その後は安全・確実に高金利で運用できるわけです。

◆高金利で固定できれば「果報は寝て待て」状態

 この方法で得をした人がバブル時代にはたくさんいました。仮に、かつての高金利時代のピークだった1990年頃に10年物定期預金を契約した場合、その契約期間が切れるのは’00年頃です。つまり、彼らはその間ずっと高金利の恩恵を享受できたわけです。

「何もしなくても利息収入があるのだから、あえてリスクの高い株なんて買う必要もない」と考えるのが普通でしょう。いわゆる「果報は寝て待て」というわけです。

 今回の金利上昇でバブル期のように急上昇をするのは難しいと思いますが、こういった“金利の恩恵を受ける”という発想はとても重要です。これからの時代、きっとあなたの役に立つはずですよ。

 とはいえ、金利のピーク圏をどう狙えばいいのか。確実な数値を出すのは難しいですが、やはり政策金利が1%を超えてきた頃がひとつの目安になると思います。

 今後、政策金利が1%まで上がってくれば、一部の銀行では恐らく、長期10年物の定期預金で2%台という水準の商品まで出てくる可能性が高いと思います。単純計算だと、100万円を預ければ毎年1万6000円程度(税20%引き後)が入ります。決してバカにできない収入ですよね。

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