池上彰氏 著名人になりすます詐欺広告に「掲載しているプラットフォームの責任も問われる」

池上彰氏

　ジャーナリストの池上彰氏（73）が19日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜前8・00）に出演。著名人になりすます詐欺広告について言及した。

　詐欺広告対策について、米IT大手のメタ（旧フェイスブック）は16日、「産業界、専門家や関連機関との連携による社会全体でのアプローチが必要だ」と訴える声明を発表。この問題を巡っては、実業家の堀江貴文さんや衣料品通販大手ZOZO（ゾゾ）創業者の前沢友作さんら、著名人の画像を無断で利用してなりすまし、架空の投資に勧誘する不正広告のフェイスブックなどでの拡散が社会問題になっている。

　自社の責任回避とも取られかねないメタ社の声明には反発も出ており、前沢さんは16日夜、X（旧ツイッター）への投稿で「まずは謝罪の一言は？　社会全体のせい？　なめてんの？」などと不快感を示した。

　池上氏は、自身になりすました詐欺広告について、「本当に許しがたいですよね」と言い、「掲載しているプラットフォームの責任も問われますよね」と指摘。そして、「絶対にだまされないでくださいね。私はこうやって投資を呼びかけたりってことは一切しませんから。そんなのがあったら、これは本当にウソだ、詐欺だとぜひ、気づいてください」と呼びかけ、実際に被害者が出ていることに「本当に心が痛みますし、私はとにかく怒りますよね。絶対に許されないことだと思う」と話していた。