学生相撲の今季開幕戦「全日本大学選抜相撲宇和島大会」が中止に 震度5強の地震で体育館の天井が崩落

　今年度の学生相撲開幕戦で4月29日に開催予定だった「全日本大学選抜相撲宇和島大会」の中止が今月19日に決定した。

　17日深夜、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で最大震度6弱を観測した大地震が発生。愛媛県宇和島市では震度5強を観測した。全日本大学選抜相撲宇和島大会の会場である宇和島市総合体育館の天井が一部崩落。安全面を考慮して同会場での開催が不可能となった。主催である宇和島市役所の文化・スポーツ課の担当者によると、別会場での開催も検討したが「当日に向けた十分な準備が難しく、断念せざるを得ないという結論に至った」という。

　宇和島大会は例年、新年度の学生相撲開幕戦として4月29日に開催されている。5月3日の全国大学選抜宇佐大会、5月5日の全国選抜大学・社会人対抗九州大会も含めた「春の3連戦」は新チームの戦力を測る意味合いも強い。今年度から全てのアマチュア相撲の大会において、立ち合いで両手を同時につくことが徹底されており、新ルールで行われる初めての大会は5月3日の全国大学選抜宇佐大会に延期となった。

　宇佐大会には、東日本から8校（日大、拓大、日体大、東洋大、農大、中大、法政大、早大）、西日本から4校（近大、金沢学院大、朝日大、関大）が出場する。