米メディア 大谷翔平のゴジラ超えを大々的に報道 地元紙は松井氏が「圧倒的優位を保つ」違いを指摘
スポニチアネックス / 2024年4月22日 10時53分
ドジャースの大谷翔平投手(29)は21日(日本時間22日)、本拠でのメッツ戦に「2番・DH」で先発。第2打席で今季5号を放ち、松井秀喜氏を抜いて日本選手最多を更新するメジャー通算176号をマークした。10―0の8回に今季初めて代打を送られて途中交代したが、3試合ぶりの1試合2安打で打率.368とし、打率メジャートップと大谷のバットが火を吹いた。試合は10―0でドジャースが勝利し、連敗を3で止めた。
ゴジラ超えの待望の一発は3回に生まれた。1死一塁の第2打席。メッツの先発右腕エイドリアン・ハウザーに対し、1ストライクから2球目のスライダーを完璧に捉えると、確信歩き。110マイル(約177.0キロ)、角度30度の打球は右翼席の423フィート(約128.9メートル)地点で弾んだ。本塁打としては今季最速、飛距離は2番目で右翼手が一歩も動かない、完璧な一撃だった。
米メディアもこの記録的一発を大々的に報道した。米ヤフースポーツは「アメリカに移籍する日本選手のほとんどは投手であり、打者の多くはイチロー・スズキのような、パワーよりもコンタクトを優先するタイプである。大谷は明らかにその例外である。このドジャースのスーパースターは、何でもうまくこなすことで知られているが、彼のパワーはMLBでも際立っている。昨シーズンは日本生まれの選手として初めてアメリカン・リーグの本塁打王を獲得した」と驚異的なパワーを見せている大谷を称えた。
大リーグ公式サイトも「大谷翔平はそのキャリアの中で、私たちが野球で可能だと考えるものさえ変えてしまうような、ハードルを上げるようなことをたくさんしてきた。そして今、彼はMLBにおける日本人スラッガーの新たな基準を打ち立てた」と二刀流として大リーグで歴史を変えてきた功績を紹介。
また、打率、出塁率、長打率は過去最高ペースだとし「.368/.431/.663のスラッシュラインは、彼のキャリアで最高のペースに乗せるだろう。この数字は、満場一致で獲得した2023年のMVPシーズンを上回る」とキャリアハイの成績を残す可能性も指摘した。別の記事では大谷の本塁打トップ10の動画も紹介された。
一方で地元紙「LAタイムズ」は松井氏のポストシーズンでの成績に着目。「2021年と2023年のアメリカン・リーグの最優秀選手である大谷は、ほとんどすべての面で松井より優れているが、大谷が10月に何らかの成功を収めるまでは、“プレーオフでの活躍”という部門では、松井が二刀流の天才に対して圧倒的な優位を保つだろう。松井は10月に最高の仕事をし、ポストシーズン56試合で打率.312、10本塁打、15二塁打、39打点を記録し、打率.615(13打数8安打)、3本塁打、8打点でワールドシリーズMVPに輝き、ニューヨーク・ヤンキースをフィラデルフィア・フィリーズを破る2009年のタイトルに導いた。大谷はエンゼルスでの6年間、プレーオフに進出するどころか、優勝を経験することさえできなかった」と両者の違いを説明した。
また、ニューヨーク・ポスト紙は「大谷は、元通訳の水原一平氏の賭博スキャンダルでドジャースでのキャリアのスタートに影を落としたにもかかわらず、今シーズンも好調なスタートを切った」と伝えた。
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