G大阪アカデミー育ちの琉球FW白井陽斗が号泣V弾 DF藤春も最少1失点でジャイキリ演出

　◇ルヴァン杯1stラウンド2回戦　琉球2ー1G大阪（2024年4月24日　タピック県総ひやごんスタジアム）

　試合終了の笛をベンチで聞き届けると、溢れる感情を抑えきれなかった。J3琉球FW白井陽斗（24）は「小学生から14年間の思い出が甦って…サポーターやクラブ関係者の方に成長を見せようと思っていました」と大粒の涙を流し、ユニホームで顔を覆った。

　前半43分にポストプレーで先制点をアシストすると、同点の後半31分にはDFラインの背後に抜け出して左足で決勝点。「率直に嬉しい。前半からDFがボールに食いついてきていたので、あそこはチャンスになると思った」。交代する後半42分まで走り続けた。

　G大阪アカデミー育ち。18年にトップチーム昇格したが負傷などで定着には至らなかった。21年に契約満了。その後はJ2岡山を経て、23年から琉球に加入した。今季はJ3トップの8得点。エースとしてチームを牽引する。

　昨季までG大阪に13年間在籍し、今季から琉球に加入したDF藤春広輝（35）も最少1失点で貢献。元G大阪勢の力でジャイアント・キリングを成し遂げた。