【五輪最終予選】U23山田楓喜 負けたらパリ消滅危機救う!完全アウェーも歓迎「むしろ楽しみ」
スポニチアネックス / 2024年4月25日 5時1分
◇Uー23アジア杯準々決勝 日本―カタール(2024年4月25日 ドーハ)
U―23日本代表は25日、準々決勝で開催国カタールと激突する。勝てば8大会連続の五輪出場にあと1勝と迫り、敗れれば92年バルセロナ五輪以来の予選敗退となる大一番を前にチームは24日、最終調整。MF山田楓喜(22=東京V)は地元の大声援や判定で完全アウェーの状況を強気の姿勢で歓迎した。最大の武器とするフリーキックで今大会初ゴールを狙い、逆境をはね返す。
日本の命運を分ける一戦を前にしても、山田楓は全く動じていなかった。開催国カタールとの準々決勝は、敗れればその瞬間、96年アトランタ大会から続いてきた五輪出場が途切れる。しかも完全アウェー。そんな逆境を、待ち望んでいるかのように強気に言った。
「開催国ならではの雰囲気とか、ちょっとした判定もカタール寄りになりそうな雰囲気もあるけど、むしろ楽しみ。楽しいし、ワクワクするというか、逆に燃える。そういうのに勝っていかないと五輪の切符は獲れない」
自らの武器がパリへの突破口だ。今季J1では直接FKから2ゴール。CKからの好機演出も期待されるキッカーにとってセットプレーは「(試合開始後)10~15分でプレーに納得できなくても、一気に自分の流れを変えることができる。自分の調子を上げてくれる、だから早めに(蹴る機会が)来てほしい」。1次リーグ最終戦で今大会初黒星を喫した韓国戦は出番なしに終わり、一夜明けの練習では悔しさをぶつけるように万全をアピール。3試合で1失点のカタールの試合ハイライトも視聴し、右サイド突破のイメージは描けている。FKを相手に分析されても「バレてもキックの精度が落ちることはない。大丈夫」と堂々と語った。
歓喜のパリ切符へあと1勝と迫るか、それとも五輪消滅で悲劇となるか。大岩ジャパンがドーハで迎えた最大の分岐点。22歳の技巧派レフティーは恐れることなく「黙らせたい」と宣言した。華麗な放物線でネットを突き刺し、カタールを文字通り沈黙させる。
◇山田 楓喜(やまだ・ふうき)2001年(平13)7月10日生まれ、滋賀県出身の22歳。小5で京都の下部組織に入り、20年にトップチームに昇格。今季から東京Vに期限付き移籍。J1通算37試合で6点。U―15、U―21、U―22などの日本代表を経てU―23日本代表。利き足は左。遠征時の必需品はシャンプー、トリートメント。好きなアーティストは3人組ボーカルグループ「ベリーグッドマン」。
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