【五輪最終予選】カタールサポーター、自国敗退も日本へ拍手…ネット称賛「これぞスポーツマンシップ」

＜U－23日本代表・U－23カタール代表＞カタールサポーター（撮影・小海途　良幹）

　◇サッカーパリ五輪最終予選兼Ｕ―23アジア杯カタール大会準々決勝　日本4―2カタール（2024年4月25日　ドーハ）

　大岩ジャパンがパリ五輪切符に王手をかけた。25日の準々決勝で、日本は延長戦の末、開催国カタールに4―2で勝ち、4強入り。完全アウェーの中、試合開始2分にMF山田楓喜（22＝東京V）が先制ゴール。相手退場で数的有利となりながら一時逆転を許す苦しい展開も追いつき、延長前半11分に細谷真大（22＝柏）の今大会初ゴールで勝ち越して強敵を振り切った。29日（日本時間30日）の準決勝で勝てば8大会連続の五輪出場が決まる。

　前後半のアディショナルタイムを入れれば実に140分に及ぶ死闘。試合終了の瞬間、大喜びの日本選手とは対照的に10人で戦い抜いたカタールの選手たちはガックリと膝をつき、ピッチに倒れ込んだ。

　試合後、8大会連続の五輪切符へあと1勝とした日本の選手は“完全アウェー”の中で声援を送り続けてくれたスタンドのサポーターへ感謝のあいさつ。カタールの応援団が詰めかけた観客席の前でも頭を下げた。

　これにカタールサポーターも拍手で応えると、SNSでは「素晴らしい光景」「こういうスポーツマンシップいいな」と称賛の声が続々。「自国の敗退が決まっても、拍手とエールを送ってくれるカタールの皆様素敵過ぎる　サポーターとはこうあるべきなのか」「トーブの純白に染まったスタンドからの温かい拍手にグッときた」「すごい悔しいはずなのに…これぞスポーツマンシップ」「カタールのサポーターと選手たち、悔しいだろう中でも拍手してくれてるのなんか良いなぁ」「こういう光景がスポーツの素晴らしいところ」などのコメントが見られた。