川口春奈 20代最後は「1人の時間楽しむ」 実年齢と同じ29歳役に共感「私もふと寂しくなったり…」
スポニチアネックス / 2024年4月26日 7時3分
女優の川口春奈(29)が主演を務めるTBS金曜ドラマ「9ボーダー」(金曜後10・00)第2話が、26日に放送される。俳優・松下洸平(37)の歌唱シーンなどが大きな反響を呼び、川口と木南晴夏(38)、畑芽育(22)の3姉妹の心情が多くの共感を呼んでいる。主人公・七苗を演じる川口が取材に応じ、共演者とのエピソードや印象に残っているシーンを聞いた。
「恋はつづくよどこまでも」などで知られる脚本家・金子ありさがオリジナル脚本を手掛けるヒューマンラブストーリー。「中学聖日記」「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」の新井順子プロデューサーと再タッグを組む。映画「ずっと独身でいるつもり?」「君が世界のはじまり」をはじめ、テレビドラマの演出も手掛けるふくだももこがメーン監督を担当する。
10代、20代、30代…年齢を重ねていくと誰もが直面する「大台」の年齢への期待と不安。“モヤり”“焦り”ながら恋に仕事に立ち向かい、生きる道を探してラストイヤーを駆け抜ける、川口春奈・木南晴夏・畑芽育による“ボーダー3姉妹”の姿を描く。
七苗のセリフが「グサグサと胸に刺さる」という川口。どのような思いで作品を受け止めているのか。
――大庭七苗をどのようなキャラクターととらえて演じていますか?
七苗はしっかり者の次女。いろいろなことに悩んで焦っていますが、いつも一生懸命なので「頑張れ、七苗!」と応援したくなるキャラクターです。将来への不安など、彼女の心情も同じ29歳として理解できますし、共感できる部分もたくさんあって。演じていると「自分に言われているんじゃないか」と思うぐらいグサグサと胸に刺さるセリフが多いので、自然体でお芝居をすることができます。
――特に共感するのはどんなところですか?
七苗が、自分には何があるのか…と吐露するシーンが1話にあるのですが、私もそう考えて苦しくなることがあります。七苗みたいに、ふとした瞬間に寂しくなったり、切なくなったり、不安になったり。
――新井順子プロデューサーに七苗の衣装について話を聞いたとき、「“大人春奈”にしたい」とおっしゃっていました。
衣装合わせのときから、背伸びしているとまでは言いませんが、確かに大人っぽいなぁと感じていました(笑)。七苗は仕事がデキるので、モノトーンの衣装がとても合っていると思います。1話はパーティーシーンの落ち着いた衣装が多く、特にそう思うのかもしれませんが(笑)。個人的には1話のラストシーン、桜満開の中で着ていた衣装が好きです。
――撮影現場では姉妹役の木南晴夏さんや畑芽育さんと、よく談笑していると聞いています。
3人集まってよく話をしています(笑)。撮影でいつも一緒にいるというのもありますし、同じチームで団結力が強まっている、というのもあるかもしれません。でも、木南さんとも畑さんとも本当の姉妹のように、気をつかう必要もなくいい関係が築けているんじゃないでしょうか。それがお芝居の中でも出ているといいですね。
――初対面から打ち解けられた感じだったんですね。
はい(笑)。初日の撮影から、木南さんや畑さんとは壁もなく話せて、今では一緒にご飯を食べに行く約束をしています。また、SNSで情報をシェアしたり。誰かが撮影でいないときでもSNSでメッセージを送り合っていますし、みんなで松下(洸平)さんのライブへも行きました。撮影中も私たち3人は、本番ギリギリまでおしゃべりをしています(笑)。
――撮影で特に印象に残っているシーンはありますか?
1話のラストシーン。桜の開花タイミングをはかっていたので、ギリギリまで撮影が延びてしまったのですが、素晴らしい絵が撮れたと思います。コウタロウとのロマンチックなシーンは、桜がとてもきれいです。こんな素晴らしいロケーションにはめったに巡り合えないので、撮影の合間に写真を撮りまくっていました(笑)。
――川口さんは七苗のように不安になったとき、どうされますか?
考えても結局、なるようにしかならないんですよね。でも、そういう悩みすら楽しめるようになれたらいいな、と。どんなときも前向きに、ネガティブにならないよう心がけています。もし不安になったときは、旅行が好きなので休みのときは旅行に行って、心と体を癒やしています。
――プライベートでは、洋服にこだわりなどはありますか?
私は普段、カジュアルな服を着ることがほとんど。デニムにTシャツを着て、お気に入りの腕時計やアクセサリーに身につけることが多いです。そうすると気持ちも盛り上がりますし、ファッションの力を感じますね。
――20代最後にやりたいことがありましたら、教えてください。
価値観の近い方たちと仕事をしたり、遊びたいです。1人の時間を楽しんで、仕事も充実して…という時間がずっと続けばいいんですけどね(笑)。
――最後に視聴者へメッセージをお願いします。
七苗はめちゃくちゃ頑張っているのに報われないところがあります。仕事をしていても、上からはにらまれ。後輩の子を育てようとしても、びっくりするようなことを言われて。演じていて胸が苦しくなることがあります。そういう七苗の思いは、多くの方に刺さるのではないでしょうか。七苗と同じ思いを抱いているような方が自分を肯定できるような作品になるよう頑張って演じたいです。ぜひ、3姉妹のやりとりを楽しみつつご覧になってください。
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