照ノ富士 身長差15センチの小兵よりもさらに低く！古傷の腰と膝を確認「全然いい」

＜春巡業所沢場所＞平戸海との三番稽古で、低い体勢での攻めを見せる照ノ富士（手前）＝撮影・前川　晋作

　大相撲春巡業が27日、埼玉県所沢市で行われ、横綱・照ノ富士（32＝伊勢ケ浜部屋）が幕内・平戸海と7番取った。

　「良い動きするやつとやりたかった」と、夏場所（5月12日初日、東京・両国国技館）での幕内初対戦が予想される若手を指名して5勝2敗。身長差15センチの小兵よりもさらに低く腰を落として前みつを取ったり、速い攻めで一気に前に出たりと幅広い動きを試した。

　「腰を下ろした状態で力が入るか、どれぐらい痛さがあるのか」。古傷の腰と膝の回復状況を確認し、途中休場した春場所前と比べ「全然いいと思う」と好感触を口にした。

　初めて横綱の胸を借りた平戸海は「凄く重くて体力が奪われた。たくさん取った気がします」と番数以上の濃い内容に充実感を得た。　（前川　晋作）