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落合博満氏がひも解く 朗希攻略には「直球しか待たない」 低めは直球でも見逃し 三振でも仕方ない

スポニチアネックス / 2024年5月3日 6時1分

現役時代、「神主打法」と言われた独特な打撃フォームを見せる落合博満(1986年撮影)

 【オレ流慧眼】元中日監督の落合博満氏(70)が注目の選手、カードなどを独自の目線でひも解く「オレ流慧眼」の第2回は、「令和の怪物」ことロッテ・佐々木朗希投手(22)をオレ流で掘り下げた。7回4安打10奪三振無失点で3勝目を挙げた4月30日のオリックス戦の投球に着目。球速を抑えてフォーク、スライダー主体にした内容を「大人になった佐々木」と評した一方で将来的な不安を指摘し、独自の攻略法にも言及した。 (取材・構成 秋村 誠人)

 楽して投げていると指摘はしたが、佐々木は人並み以上の直球を投げている。スライダーも、横滑りするものと低めに落ちるものと2種類。この落ちるスライダーがフォークと見分けがつかない。

 では、佐々木と対戦するとしたらどう打つか。私の場合は直球しか待たない。元々私はそういう打者だし、変化球はいつでも振れるから。ただし、低いフォークだけはどうしたってバットに当たらない。高めに抜けてくるフォークは打っていいが、低めは極端に落ちてくる。目線をしっかり上げ、低めに来たら直球でもバットは振らないという心構えでいかないといけない。

 まして佐々木は角度のあるボールを投げる投手。ストライクゾーンからボールになるフォークがどうしてもストライクに見えるから振ってしまう。オリックスの打者が空振り三振を取られたフォークはほとんどワンバウンドしていた。これを見極められるようなら一流の打者になれる。

 私が監督の立場だったら、打者には「腰より高いボールだけを打ちなさい。腰よりも低いボールをストライクと言われて三振したら仕方ない。それくらいの割り切りで打席に入りなさい」と言うだろう。それで低めを振らなければ、フォークでカウントも取れる投手だから高めにフォークを投げてくる。4回にセデーニョが腰ぐらいの高さの直球を中前打。低めを捨ててあの打撃でいいのだが、続く6回にはワンバウンドのフォークを空振り三振してしまった。

 オリックス打線から奪った10三振のうち直球は一つもなく、フォークとスライダーだった。特に三振を奪ったフォークは全てボール球だ。そこ(低めのボールゾーン)に投げれば三振が取れるというオリックス打線との関係だったのだろう。低めのゾーンを振ってこないと苦しくなってくるのだが、そこを振ってくれるから楽に投げられたと言える。今後は、他のチームが佐々木にどう対処していくかにも注目したい。

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