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カブス今永 “スパイダー”快投で無傷5連勝&防御率の2冠「うまく狙いを外せた」昇太マニアも大満足

スポニチアネックス / 2024年5月3日 1時33分

1日のメッツ戦に先発した今永(AP)

 ◇ナ・リーグ カブス1―0メッツ(2024年5月1日 ニューヨーク)

 カブス・今永昇太投手(30)が1日(日本時間2日)、敵地ニューヨークでのメッツ戦でメジャー最長の7回を投げ3安打無失点で無傷の5勝目を挙げた。防御率0・78は両リーグトップ、5勝は同トップタイの2冠。タイガース・前田健太投手(36)、ドジャース・山本由伸投手(25)とともに、背番号18トリオによる同日の日本投手先発3勝は史上初の快挙となった。

 映画のヒーローのように手首から白い糸は出ない。その代わりに今永は左腕からの糸を引くような直球で、屈強なメジャーの打者に襲いかかった。破竹の開幕5連勝。「スパイダーマンで見た景色がホテルから広がっていた。“スパイダーマンで見たな”って思った」。摩天楼ニューヨークが舞台の「スパイダーマン」を引き合いに、米メディアをアメリカンジョークで爆笑させた。

 「未知の領域」としていた初の中4日登板。狙いを定めたのはメッツの4番アロンソだ。19年の本塁打王を2、4回と連続三振。いずれも最大の武器の直球で押し込み、最後はスプリットで仕留めた。「うまく相手の狙いを外せた。弱い球が相手の長所に行かないように」。メジャー最長となった7回先頭もアロンソ。ボテボテの一塁側へのゴロは、怪力でボールが裂け複雑な回転をしていた。瞬時の判断で両手で処理し、一塁にダイビングトス。「ファインプレーに見せただけ」と笑ったが、スパイダーマンのような身のこなしだった。

 7回87球を投げて3安打無失点。5勝は両リーグトップタイだ。防御率0・78は両リーグトップで、2位のフィリーズ・スアレスの1・32を大きく引き離している。初先発から6試合での防御率としては史上4位。0・33だった1位のバレンズエラは、81年に新人王とサイ・ヤング賞をダブル受賞した伝説の左腕で、熱狂的ファンは「フェルナンド・マニア」と呼ばれた。裸の上半身にペイントを書いて声援を送るファンら、今永にも「昇太マニア」が早くも大勢いる。

 日本投手のデビュー5連勝は、12年ダルビッシュ(レンジャーズ)の4連勝を抜き、02年の石井(ドジャース)、14年の田中(ヤンキース)の6連勝にあと1つ。「確かに僕が想像したよりいい数字が並んでいるけど、実際は本当に紙一重。そういう紙一重のところをずっと自分のものにできるようにやっていきたい」。スパイダーマンに変身する主人公ピーター・パーカーも決して大柄ではなく、一方で科学の知識に優れた頭脳明晰(めいせき)な青年。「投げる哲学者」もまた、ヒーローだ。

【データ 史上4番目の好成績】

 ○…今永はメジャー初先発から6試合で防御率0.78。1913年に自責点が公式記録となって以降では、史上4番目の好成績。1位はメキシコ出身のバレンズエラで、開幕投手を務めた81年にMLB新人記録の開幕8連勝を果たし、9試合目まで防御率0点台をキープ。最終的に13勝で、史上初めて新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞した。

 ▼カブスクレイグ・カウンセル監督(今永は)ずばぬけていた。シャープで明確な素晴らしい内容だった。(7回のグラブトスは一塁手の)ブッシュに一塁に戻るよう指示していた。状況を把握できている、スマートなプレーだった。

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