タイガース前田 待望の今季初勝利で歴代8位の日米通算163勝目 球団もダジャレ交えて祝福

6回1失点で今季初勝利を挙げたタイガース・前田（AP）

　◇インターリーグ　タイガース4－1カージナルス（2024年5月1日　デトロイト）

　6度目の登板で待望の移籍後初勝利だ。タイガースの前田はカージナルスを6回4安打1失点に抑え「早く勝ちたいと思っていたので気分的に凄くホッとした」と喜んだ。ソフトバンクの和田に並ぶ歴代8位の日米通算163勝目となった。

　ハイライトは3―1の6回1死一塁。4回に本塁打を打たれた2番コントレラスにこの日最速の91.6マイル（約147キロ）の速球を高めに投げ込んで空振り三振を奪い、捕手が盗塁を阻止して併殺に。「大事な場面、大事な打者だった。空振りを取れるコースがあるので、そこ（高め）を狙った」と胸を張った。

　開幕から不安定だった投球フォームは、体重移動時の体の使い方を修正。スプリット、スライダーもさえ渡った。5回無失点だった前回4月23日のレイズ戦に続く好投に「コントロールの不安がなくなってきたのが大きい」。球団公式サイトも5月と前田をかけて「水曜日はカレンダーを“May―eda”に変えるのに最適な午後となった」とダジャレを交えて報じた。

　タ軍は84年以来40年ぶりに3、4月で17勝を挙げるなど好調。チーム内でツインズから移籍し、メジャー通算66勝を誇る36歳の前田への信頼は厚い。多彩な球種を駆使した緩急自在な投球に、A・J・ヒンチ監督も「彼は誰よりも打者のタイミングを狂わせる投手」と満足そうだった。