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唐十郎さん死去 数々の豪快伝説 監督映画で本物の拳銃使用、寺山修司さんと乱闘騒ぎ…

スポニチアネックス / 2024年5月5日 14時38分

唐十郎さん

 アングラ演劇の旗手として活躍した劇作家の唐十郎(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日、東京都中野区の病院で死去した。唐さんが主宰する「劇団唐組」が5日、発表した。84歳。東京都出身。

 唐さんは、1940年(昭15)2月11日生まれ、東京・下谷万年町出身。明大文学部演劇学科卒。63年に「シチュエーションの会」(64年に劇団「状況劇場」に改名)を結成し、67年、新宿花園神社で“紅テント”公演を行う一方、根津甚八、小林薫、佐野史郎ら多くの俳優を輩出した。

 数々の伝説的な豪快エピソードでも知られた。1976年4月には映画「任侠外伝・玄海灘」の洋上ロケで、主演の安藤昇さんにメキシコ製の22口径の拳銃で実弾を発射させ、唐さん自身も試討する“実弾発射事件”を起こした。

 唐さんと安藤さんは銃刀法、火薬類取締法違反の罪に問われて逮捕。唐さんは罰金15万円の判決が言い渡された。安藤さんは略式裁判で罰金刑になった。

 「すべて本物を使うのが身上だ」という、唐さんの行き過ぎたリアリズムが問題となった。唐さんは逮捕される前にスポーツニッポン新聞社に手記を寄せて、「これは私の表現倫理であって、それによって一般社会の倫理と対立するようなことがあっても仕方のないことかもしれません」と考えを述べていた。

 これ以前にも、警察沙汰となったことも。1969年1月には、東京都の中止命令を無視して新宿西口公園にゲリラ的に紅テントを建て、公演を実施。機動隊によって都市公園法違反で逮捕された。

 同年12月には、ライバルだった寺山修司さん率いる「天井桟敷」と、「状況劇場」の団員らが乱闘事件を起こし、暴力行為現行犯で逮捕された。

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