泉房穂氏 なりすまし偽広告の全削除に成功！ メタ社担当者にプレッシャー「テレビに出てしゃべる」

泉房穂氏

　前明石市長で弁護士の泉房穂氏（60）が5日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」（日曜後1・0）に出演し、フェイスブックやインスタグラムに載っていたなりすまし偽広告の全削除に成功したことを明かした。

　実業家の堀江貴文氏や前澤友作氏も困惑する本人を騙った詐欺広告。特にメタ社は削除要請に応じることがほとんどなく、2人をはじめ多くの著名人が怒り心頭だ。

　泉氏も同様の状況だったが、業を煮やして「これ以上放置した場合は刑事告発しますよ」と伝えると、メタ社日本法人の担当者が連絡をとってきたという。そこで「全部消してください」と言ったところ「一瞬全部消えたんです」。

　しかし、時間とともにまた詐欺広告が増え始めたため、再度担当者に連絡。「また増えてきたので、この番組に出てしゃべりますけど、いいですか？と言ったんです。そしたらさっき、メタ社の担当者から連絡が来て、全部消しましたって」と報告。共演者やスタジオ観覧者から万雷の拍手を浴びた。

　泉氏によると「泉房穂で検索をかけて、出てきたものを1つ1つ消していくという手作業だったらしいです」と、担当者と連絡がとれたからこそ削除が可能だったという。ただ、大半の広告審査はAIによる判断のため、泉氏のようなケースは極めて異例。実際、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏は「弁護士を立ててメタ社の日本法人に削除を要請したんですけど、なしのつぶてでした」と明かした。

　現状打開には法改正が必須といえるが、ITの技術革新のスピードに政府の対応が追いつけていないことに加え、言論の自由に関わる問題でもあるため一気に進展するのは難しい状況。ただ、ジャーナリストの門田隆将氏は「なりすまし禁止法なんて簡単。ぼくに任せてもらえれば一晩あれば明日には条文を作ることができますよ」と豪語。泉氏も「簡単、簡単」と同調し、門田氏は「一緒にやりましょか？」と泉氏に共闘を呼びかけていた。