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中日・高橋宏 復活1勝も完封目前から3失点降板に猛省「最後が全てです。完全にツメが甘すぎ」

スポニチアネックス / 2024年5月6日 5時1分

<ヤ・中>7回、オスナを併殺打に仕留め雄叫びを上げる高橋宏(撮影・尾崎 有希)

 ◇セ・リーグ 中日6-3ヤクルト(2024年5月5日 神宮)

 中日・高橋宏は帰りのバスの前で複雑な表情だった。8回までは被安打2で零封。昨年6月13日ロッテ戦以来、プロ2度目の完封を目前にした9回に自らの2失策から3点を失い、あと1死が取れずに完投も逃した。

 「最後が全てです。完全にツメが甘すぎ。8回までは良かった。9回、先頭を出したのが良くない。あのフィールディングは…ヘボすぎ。練習します」

 四球後に完全に併殺コースだった丸山和の投ゴロで二塁へ悪送球。続く長岡の投ゴロでも再び二塁送球がそれて無死満塁を招いた。村上の一ゴロで1点を失い、完封が消滅。サンタナの三振後、オスナに右前2点打を浴びたところでマルティネスの救援を仰いだ。

 投球自体は圧巻だった。150キロ台の直球にスプリット、カーブも決まり、4回先頭から6者連続を含む11奪三振。「中継ぎ陣の状況も分かっていたんで、何とか投げ切って休ませたかった」。前夜に1回2/34失点だった柳から「すまんかった」と連絡を受け、思いには十分応えた。

 過去2試合は延べ17投手を投入。先発と守護神の2人で3連敗から脱出し、最下位から4位に上がった。後味は苦くても次代のエース候補として価値ある今季初勝利だった。(山添 晴治)

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