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【筑後鷹】17年の巨人ドラ1・鍬原が育成でソフトバンク加入 究極の投手像目指す右腕に鷹との浅からぬ縁

スポニチアネックス / 2024年5月7日 5時46分

ウエスタン・リーグで奮闘している鍬原(撮影・杉浦 友樹)

 2017年ドラフト1位で巨人に入団した鍬原拓也投手(28)は、今季から育成選手としてソフトバンクに加わった。3桁番号を背負い、2軍で中継ぎとして奮闘している。目指しているのは打者を1球で抑えるという究極の投手像だ。ソフトバンクとは昔から浅からぬ“縁”もあった。

 先発のように真っさらではない救援マウンド。鍬原は開幕から2軍戦である役割を任されている。初登板だった3月20日のくふうハヤテ戦では1回1/3を2安打1失点のように、3、4月の8試合で“回またぎ”の登板は半分の4試合だった。

 「もっといい抑え方ができないと1軍で通用しない」と本人は3、4月の防御率2・89に満足していない。

 目指す投手像は“1イニング3球”だが、以前は違った。中大時代は通算投球回165回で157三振を奪ったことから「東都のドクターK」と評された。巨人のユニホームを着てからも「最初の頃は狙っていた」と振り返るように、1年目の18年は27回2/3で35奪三振と数字にも表れていた。

 発想の転換が生まれたのは、1軍で自己最多の49試合に登板した22年。三振を狙いにいき、粘られ球数が増えて2連投、3連投した際に疲労がたまることが多かった。「中継ぎは毎日投げられるのがベスト。いかに球数を減らして体の負担を減らせるか。三振を取るより、毎日ゼロで抑えて帰ってきてくれる方がベンチもいいと思う」と考えるように。1球で終わらせるための球種として、あまり投げなかった打者の手元で曲がるカットボールにも磨きをかける。

 18年のプロ初勝利はソフトバンク戦だったように、縁はあった。北陸(福井)では野手としても評価が高かった。ソフトバンクの東海、北信越のスカウトは当時、村松有人現1軍打撃コーチ。野手、遊撃としても評価されていた。「野手の方が自信ありました。(同じ福井の春江工出身の)栗原に聞いたら分かると思います」と苦笑いする。村松コーチとはキャンプ前に再会し、「まだ、ショートできるやろ?」とジョークを交えながら声をかけられ「もう無理っす」と返したという。

 鍬原の周りには自然と人が集まる。「僕は出会ったら10秒で仲良くなれるので。会ってしゃべったら友達じゃないですか」という人柄ですっかりチームになじんだ。3月で28歳になった男は言った。「結果プラス内容をやっていかないと(支配下に)上がっていけない。ほかの育成選手とは(置かれている)立場が違う」。自らにプレッシャーをかけながら、勝負していく。 (杉浦 友樹)

 ◇鍬原 拓也(くわはら・たくや)1996年(平8)3月26日生まれ、奈良県出身の28歳。北陸では甲子園出場なし。中央大から17年ドラフト1位で巨人に入団。昨年まで80試合に登板し、5勝5敗、防御率5.80。背番号174。1メートル75、84キロ。右投げ右打ち。

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