高嶋政宏 新婚当時の両親に起きた悲劇に悲痛「後で事件のことを知ると、そりゃそうだよな」

高嶋政宏

　俳優の高嶋政宏（58）が、6日放送のNHK「ファミリーヒストリー」（後7・30）にゲスト出演し、両親の故・高島忠夫さん（享年88）、女優の寿美花代（92）夫妻を襲った悲劇について語った。

　この日は芸能ファミリーとして知られる高島家を特集した。忠夫さん、寿美は63年に結婚。1年後に待望の第1子男児・道夫ちゃんが誕生した。

　しかし、幸福の絶頂から一転、道夫ちゃんが高島家のお手伝いの女性に、風呂に沈められて殺害される事件が起きた。その後、夫妻は政宏、政伸の2人の子宝に恵まれた。事件のことを夫妻が2人に話すことはほとんどなかったという。政宏は「“息子さんの事件の時、大変でしたね”って（周囲は）言ってくるんですけど、僕たちは聞かされてないから、まったく分からないんです」と振り返った。それでも「それが高校くらいだったかな？食事を終わった後に折り入って話してくれましたね」とも明かした。

　この事件を受け、両親は子供から極力、目を離さないようになったという。政伸は「ロケがある時は必ずに一緒に付いて行ってました。家族でとにかく一緒にいるというのを、父親が望んでいた」と回想した。また政宏も「僕がスキューバダイビングをやると言った時、泣いて止めましたからね。“頼むからやめてくれ”って」と告白。「その時は何で？何で？と思ったんですけど、後で事件のことを知ると、そりゃそうだよな」と、両親の苦しみに理解を示した。MCの今田耕司も「胸が痛むなあ」とつぶやいていた。

　家族4人でコンサートを開くなど、仲良し家族として知られた一家。家族と過ごす時間が長かったのも、悲劇を繰り返さないための両親の強い思いからだったようだ。