神木隆之介 橋田賞受賞「槙野万太郎という人生を生き抜くことができて幸せ」らんまんに感謝の思い

　＜橋田賞授賞式＞壇上であいさつする神木隆之介（撮影・沢田　明徳）

　俳優の神木隆之介（30）が10日、都内で行われた「第32回橋田賞」の授賞式に出席し、受賞した喜びを語った。

　神木は黒のスーツ、ネクタイ姿で登壇。「今回名誉ある賞を受賞することができて、光栄に思っております。『らんまん』の監督をはじめ、スタッフの皆様、キャストの皆様に支えていただいて走りきることができたと思っています。皆様に感謝申し上げます。なにより、脚本の長田（育恵）さんがいてくださったからこそ。そして、僕らの思いを受け止めてくれて、そして素敵な物語と素敵な言葉で紡いでくださって、長田さんの書く物語の中で槙野万太郎という1人の人生を生き抜くことができて幸せだなと思っています。本日はどうもありがとうございました」と「らんまん」への思いと感謝を述べた。

　橋田賞は、「渡る世間は鬼ばかり」などで知られる脚本家の故・橋田寿賀子さんが理事を務めた橋田文化財団が、優れたテレビ番組や放送関係者を顕彰するため1993年に創設した年間表彰。

　「橋田賞」を受賞した神木は、NHK連続テレビ小説「らんまん」で混乱の時代の中で、一途に情熱的に突き進んだ植物学者・牧野富太郎をモデルとした魅力的な主人公・槙野万太郎を演じた。天才子役として人気を博し、これまで数々の作品に出演した長年の功績も評価された。

　大賞は該当なし。受賞作、受賞者は以下の通り（敬称略）。

　▽橋田賞　ドラマ「ブラッシュアップライフ」（日本テレビ）、ドラマ「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」（TBS）、連続テレビ小説「らんまん」（NHK）、相葉雅紀、神木隆之介、北川景子、バカリズム、大下容子

　▽橋田賞新人賞　浜辺美波、趣里

　▽橋田賞特別賞　井上順

　▽野村昭子賞　大方斐紗子