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小山内美江子さん死去 金八先生「腐ったミカン」を生み出せたワケ 駆け出しの頃に深作欣二氏らと…

スポニチアネックス / 2024年5月10日 19時29分

小山内美江子さん

 TBS「3年B組金八先生」やNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」などの名作ドラマで知られる脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名笹平美江子=ささひら・みえこ)さんが死去した。94歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 長男で俳優の利重剛(61)が所属する事務所のホームページで発表した。「老衰による穏やかな逝去でした」とし「やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。生前のご厚情を深く感謝いたします。本当にありがとうございました」と報告した。

 鶴見高等女学校(現・鶴見大学付属高校)卒業後、映画監督を志したが、当時は女性は助監督にもなれない時代。記録係として10年働き、その後、知り合った当時、助監督だった深作欣二氏、佐藤純彌氏、美術を担当していた近藤照男氏とともにTBS「キイハンター」、「Gメン’75」などアクションものを手掛け、ヒットを生み出す「4人組」と呼ばれて活躍した。

 ホームドラマやアクションドラマが中心だったテレビ界。社会問題を取り上げる「金八先生」が生まれたのは、TBS「アイフル大作戦」(1973年4月~74年5月)の最終回で世の中と制度のギャップを描いたことが、「金八先生」で込めた問題意識につながった。「腐ったミカンの方程式」や「15歳の母」など現在も語り継がれるエピソードを生み出していった。

 当時は出産後にすぐに離婚し、シングルマザーとして育てた利重が高校生になり、学校生活のエピソードを聞いたり、利重の友人を家に呼ぶなどして、話を聞いてネタを集めた。当事者からの問題を取り入れることで、よりリアリティーある、お茶の間に届くドラマを描くことができた。

 2015年には心臓大動脈弁の手術をしペースメーカーを付けて生活。18年には心不全で緊急入院。その後、慢性硬膜下血腫を患うなど、1年で5度の手術を受けたが、持ち前の気力で乗り越えていた。

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