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ソフトバンクが7年ぶり貯金40 強運!!ドラ1左腕の前田悠伍は6失点デビューも大逆転

スポニチアネックス / 2024年10月2日 6時1分

<ソ・オ>先発した前田悠(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク8―6オリックス(2024年10月1日 みずほペイペイ)

 ソフトバンクのドラフト1位新人、前田悠伍投手(19)が1日、オリックス戦で初登板初先発し、3回8安打6失点とプロの洗礼を浴びた。2回に5安打などで一挙4失点。3回にはセデーニョから2ランを打たれた。2軍で結果を出してつかんだチャンスは悔しい結果となったが、味方打線が奮起して黒星は免れた。チームは最大6点差を逆転し、17年以来7年ぶりに貯金を40とした。

 痛烈だったプロの洗礼を必ず糧にする。ゴールデンルーキー前田悠が3回8安打6失点のホロ苦デビュー。降板後にベンチで小久保監督から「今日という日を一生忘れることのないように」「ここからはい上がるしかない」と声をかけられ、何度もうなずいた。

 「2軍では打ち取れていたコースでも、1軍の打者には打たれてしまったし、追い込んだ後も対応されてしまった。“やり返す”ではないですけど、次はいい投球ができるようにしたい。打たれたのは自分の実力が足りないから。そこを受け止めることができれば自分次第で上にいけると思うので」と力強く逆襲を誓った。

 初回はわずか6球で片づけた。大阪桐蔭の先輩で対戦を心待ちにしていた森をこの日最速145キロ直球で二ゴロに打ち取るなど、3者凡退の滑り出しを見せた。しかし、2回に集中打を浴びた。先頭・セデーニョにプロ初被安打となる右前打を許すと、5安打などで一挙4点を失った。続く3回には無死1塁からセデーニョにチェンジアップを左翼席まで運ばれた。

 散々な結果に終わったが、味方打線が奮起して13年9月18日の楽天戦以来となる6点差を逆転する勝利。前田悠に負けはつかず“持っている”ことは証明した。チームは89勝49敗3分けで17年以来の貯金40に到達。小久保監督は05年に89勝した王貞治監督の最多記録に並び、西武・伊原春樹監督(02年)、ソフトバンク・工藤公康監督(15年)の新人監督のシーズン記録に王手をかけた。

 再び常勝チームとなるために前田悠の成長は不可欠だ。小久保監督は「見ての通り、めった打ちですね。ただ、6点ビハインドで負けがつかないところに“前田悠伍”というのを感じますよね。必ずや将来的にはローテの軸になる投手。初の挫折からの姿を楽しみにしたいです。あれだけ分かりやすいKOのほうが彼にとってはプラス」と奮起を促した。

 大成した投手でも決してスタートから順風満帆だったわけではない。この経験、悔しさを胸に前田悠がエースへの道を歩む。 (木下 大一)

 ≪ソフトバンク 主な高卒ドラフト1位投手のプロ初登板≫

 ▽斉藤和巳(95年) 97年10月5日の西武戦に中継ぎで登板し、2/3回を投げて2安打2失点。当時の登録名は「カズミ」だった。

 ▽寺原隼人(01年) 02年4月16日の日本ハム戦で先発し、5回0/3を投げて8安打4失点で勝敗は付かなかった。

 ▽岩崎翔(07年) 08年7月23日のオリックス戦で先発したが、3回8安打3失点で降板した。勝敗は付かず。

 ▽武田翔太(11年) 12年7月7日の日本ハム戦で先発し、6回1安打無失点で勝利投手となる。高卒新人のプロ初登板初勝利は、球団では81年10月2日の西武戦での井上祐二(当時南海)以来、2人目の快挙となった。

 ▽松本裕樹(14年) 16年9月30日の楽天戦で中継ぎで登板。1回を1安打1失点で勝敗は付かず。

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