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【高校バレー】共栄学園・秋本 42得点でV王手 大友愛さん長女が躍動 女王就実を撃破

スポニチアネックス / 2025年1月12日 4時40分

<就実・共栄学園>第3セット、得点が決まり喜ぶ共栄学園・秋本美空(中央)=撮影・小海途 良幹

 ◇バレーボール 第77回全日本高校選手権第4日 女子準決勝 共栄学園3―1就実(2025年1月11日 東京体育館)

 男女の準決勝4試合が行われ、大友愛さん(42)の長女の秋本美空(みく、3年)を擁する共栄学園(東京)が3―1で前年覇者の就実(岡山)を撃破し、決勝に進んだ。12年ロンドン五輪銅メダリストの母と同じ1メートル84の長身で、23年には日本代表登録メンバーにも選ばれたロス五輪の星。05年度大会以来、19年ぶり3度目の優勝へとチームをけん引する。男女決勝はきょう12日に行われる。

 初めて立った特別な場所で主役を演じた。準決勝からプレーできる会場に1面だけ設置された「センターコート」。そこで秋本が両チーム最多42点を叩き出し、昨年覇者を鮮やかに撃破。18歳は「凄く楽しかったです」とはにかんだ。

 長身を生かした強打だけでなく、ブロード(移動攻撃)など多彩な攻撃に対応する器用さが魅力。第1セットで13点を奪って流れを呼び込んだ。強化してきたのがレシーブが乱れ、セッターの定位置以外から上がる2段トスへの対応。昨年大会の初戦敗退をはじめ、負けるたびに「打ち切れなくてエースとして頼りない」と自らを責めた。この日、要所で上がった2段トスで得点を重ねた。チームが困った時に決める、エースの誇りを見せた。

 自身初の主将にも就任。「自分ができていないのに人に言うのが好きじゃない」と、率先して練習や声がけを行ってきた。関係者によると、準決勝は筋肉痛を抱えてのプレーで、最高到達点は落ちていたという。それでも姿勢で、プレーで、チームを引っ張った。

 決勝の相手は昨年11月の東京都予選で敗れた下北沢成徳。「絶対に優勝して、良い結果で終わりたい」。母・愛さんからは「楽しんで」とメッセージが届いた。その言葉を胸に、19年ぶりの優勝へとチームを導く。

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