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井上尚弥 キムの“来い、来い”挑発に「そんなことをしなきゃいいのに…と思いながら試合をしていた」

スポニチアネックス / 2025年1月24日 21時54分

<世界Sバンタム級4団体TM井上尚弥・金芸俊>試合後記者会見に臨む井上(撮影・島崎忠彦)

 ◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ12回戦 統一王者 井上尚弥《12回戦》 WBO11位 キム・イェジュン(2025年1月24日 東京・有明アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が、代役挑戦者のWBO世界同級11位・金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4回2分25秒でKOで下し、3度目の4団体王座防衛を成功させた。本格海外進出を見据える25年の初陣を快勝で飾り、現役世界最多となる世界戦通算24勝目。自身の持つ日本人世界戦連続KO記録を大台の「10」に更新した。

 日本が誇る“モンスター”井上が自身初の日韓戦で代役の金芸俊を下し、トラブル続きの一戦に終止符を打った。初回はお互い見合う形が多かったが、2回に前への圧を強め、パンチを当てた。キムも左構えからタイミングをずらした細かいパンチで対応したが、回を重ねるごとに井上がパワーとスピードで圧倒。そして4回、一気に距離を詰め、左ジャブから右ストレートをクリーンヒット。キムは立ち上がることができず、陣営からもタオルが投げ込まれた。

 キムがKO直前に手招きをする挑発ポーズがあった。キムは「戦略としては井上選手が私の方に近づいてきたところにパンチを打ちたかった」と挑発の真相を明かしたが、井上は「ちょっとムっとはしましたけどね。まあ、そのくらいですかね。絶対に倒してやろうとは思いました。そんなことをしなきゃいいのにと思いながら試合をしていました」と笑いながら語った。

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