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【オタクが行く】 SAY YO! RAINBOW! 直撃インタビュー

THE FACT JAPAN / 2015年3月10日 10時13分

© Eiji YOSHIZAKI

「仮説を証明する」本人たちに会う目的はひたすらその一点にあった。
先月23日に新曲「BLACK SWAN」を発表し、本日12時30分から「M WAVE」で海外ファン向けのオンラインイベントを行うRAINBOW。アルバム「INNOCENT」のプロモーション曲という位置づけの楽曲だ。韓国側の解説によると「怖いほどに中毒性があり、フックのあるコーラスが共存する」という。
これにかなり気になる部分があった。RAINBOWだけが持つ隠された秘密があるんじゃないかと。
(映像:http://youtu.be/BQz6K0aWWiY)
東京ではじっとしていられず、ソウルに飛び立った。
彼女たちに会うことは、けっして容易いことではなかった。所属事務所は真摯な取材申請に対してGOサインを出してくれた。問題は“こちら”にあった。大学で韓国語を専攻して以降、サッカーや韓国関連の書き手としてまあまあ長くやってきた筆者は、超ド級のK-POPオタクなのだ。それもガールズグループオンリー。男性グループは一切受け付けない。とにかく朝から晩までYoutubeでK-POPを見て、聞いている。つまり、緊張しすぎてロクに話が出来ないんじゃないかと。
そんななかでもRAINBOW(2009年11月韓国デビュー)は筆者にとって格別な存在だ。2010年の冬、韓国の記者仲間が「これいいよ」と薦めてくれた。その後、非常にごくまれに他グループに浮気する時間を除いてはひたすらRAINBOWを鑑賞してきた。
特に彼女たちの代表曲「A」(韓国版2010年8月発売、日本版2012年9月発売)にはグラグラグラっときた。エロい。挑発的。それでもってYoutubeを検索しまくったところ、ステージ外の姿は涙が出るほどかわいらしい。そのギャップに撃ち抜かれた。KARAの「ミスター」「ジャンピン」などを作曲したSWEETUNE先生の楽曲もかなりのもんだった。
あまりにたくさんYoutubeで見まくった結果、2012年9月に初めてステージ上での本人たちを見た際には、頭が混乱した。リアル世界での彼女たちの立体感が把握できなかったのだ。
そんなこちらの姿に、周囲からは「なにやってんの? オタク」といった哀れな視線を向けられた。しかしそんなものには一切かまわなかった。もともと日本のアイドル事情には全く明るくない自分にとっても、彼女らのパフォーマンスがかなりレッスンされたものだと分かったからだ。プリップリなのにキレッキレやん。「大人でも鑑賞可能なエンターテイメント」と思うに至った。
さらにどんどんハマるうちに、「制作者・表現者の意思を予測する」というディープな楽しみ方を憶えた。新曲の狙いは何だ? 振り付けの意味は何だ? このパートをこのメンバーが歌うことになった理由は? この曲、いつもと作曲家が違うやん・・・エトセトラ。海外コンテンツを見るからこその楽しみ方だった。遠くにいるからこそ、状況が分からない。だからこそ想像しまくる。高級な楽しみ方だ、と勝手に自分で位置づけた。
3月第1週。RAINBOWを知って4年目。ついに本人たちをインタビューする機会がやってきた。ソウル近郊の某テレビ局。歌番組の本番が終わり、トイレの前の鏡の前でとりあえず自分自身の服装を再チェックした。そうこうしているうちに・・・電話が鳴った。マネージャーからだ。「今、楽屋に上がってきてください」大韓民国最高のスターに会う。生涯忘れられない20分間が始まった。
「あー こんばんわ」楽屋に入るやいなや、リーダーのジェギョンが日本語で挨拶をしてきてくれた。こちらはファンとして現場に行き、幾度か短い会話は交わしたことがある。細かく言うと今回が31回目のご本人たちの「お姿拝見」で、そのうち取材で言葉を交わしたのはわずか1度。2014年のグループ内ユニット活動新曲発表会の際に会見で質問したくらいだ。果たして取材者としての立場を受け入れてくれるか。不安ではあった。
 だからこちらは過去にRAINBOWについて書いた原稿をプリントアウトして持参した。日本語の原稿。そして韓国語の原稿は今年1月のサッカーアジアカップの際、原稿に無理やり「RAINBOW」と書き込んだものも差し込んだ。日韓両国語で書いた原稿のコピーを見せると、ウリが聞いてきた。「この日本語の原稿は、日本の親しい人が書いたんですか?」「違う違う、この方が書いたの」メンバーたちが先にこちらの立場を説明してくれた。かなり嬉しかった。いっぽうで逆に緊張が高まりもした。インターネットで「ウリのニックネームは“おばあちゃん”」という話を見聞きしていたからだ。ステージ上ではクールなラッパーなんだが、ふだんはかなりおっとりしているという。うわー聞いたことある話は本当やん。目の前におるやん。そう考えるとちょっと汗が出た。
そんな矢先、資料を見たジェギョンが何かを思い出したかのように日本語で言った。 「あ これ 見ました。サッカー(の記事)」 うおーんありがとう。一気にプレッシャーが解けた。 さ、いきましょか。オタクとしての重大な仮説の証明へと。

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