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石破氏を総理大臣に選出、内閣発足へ 野党猛反発の解散総選挙“裏金議員”どうなる?キーパーソンは小泉氏か【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月1日 21時4分

TBS NEWS DIG

自民党の石破総裁が第102代総理大臣に指名されました。10月1日、新内閣を発足させますが、野党は石破氏の衆議院解散をめぐる発言について「言っていたことが違う」と猛反発しています。(10月1日「Nスタ」午後4時50分すぎの放送より)

「やや干されていた議員にチャンスを与えた」 初入閣13人

良原安美キャスター:
10月1日、自民党の石破茂総裁が新しい総理大臣に選出されました。夜には石破内閣が発足することになります。初入閣が13人となった石破内閣の顔ぶれは…

総務大臣:村上誠一郎氏(72)
法務大臣:牧原秀樹氏(53・初)
外務大臣:岩屋毅氏(67)
財務大臣:加藤勝信氏(68)
文科大臣:阿部俊子氏(65・初)


厚労大臣:福岡資麿氏(51・初)
農水大臣:小里泰弘氏(66・初)
経済産業大臣:武藤容治氏(68・初)
国交大臣:斉藤鉄夫氏(72)
環境大臣:浅尾慶一郎氏(60・初)
防衛大臣:中谷元氏(66)
官房長官:林芳正氏(63)
デジタル大臣:平将明氏(57・初)
復興大臣:伊藤忠彦氏(60・初)
国家公安委員長:坂井学氏(59・初)
こども政策大臣:三原じゅん子氏(60・初)
経済再生大臣:赤沢亮正氏(63・初)
経済安保大臣:城内実氏(59・初)
地方創生大臣:伊東良孝氏(75・初)

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
今回、旧安倍派が入っていないので、どちらかというと、今までやや干されていた議員にチャンスを与えたという面があります。ただ、女性も2人で若い人も少ないので、あまり「刷新」をアピールすることはできなかったかなと思います。

ホラン千秋キャスター:
初入閣が多いことに関しては、不安な点はあるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
もちろんあります。予算委員会をやると各閣僚が追及されるので、できればやりたくないということになります。

井上貴博キャスター:
総裁選には40代が2人出馬し、「変わるか」という話にもなっていましたが、やはりおじさんばかりです。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
初入閣が多いということで、運営がちゃんとできるのか心配もありますよね。

“いくつものハードル” 石破氏「金融所得課税の強化」主張 岸田内閣では実現せず

良原安美キャスター:
経済政策について石破氏は「物価高を上回る賃上げ」、「デフレからの完全脱却」を掲げていました。これらは岸田政権の取り組みを継承した形です。成長戦略のひとつとして「賃上げ」を掲げています。

石破氏は9月25日、「2020年代に1500円を目標として、最低賃金の引き上げに取り組んでまいりたい」と話しました。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
最近は1000円を超える最低賃金になっていますが、さらに上がってくると中小企業はなかなか厳しいです。1500円を目標とするのはいいですが、実際にはなかなか厳しいと思います。法律絡みの改革・改正に関しては選挙に勝ってからなので、そう簡単にはいかないのが現状です。

良原キャスター:
さらに石破氏は、NISAへの課税は否定していますが、株式の売却益などにかかる「金融所得課税の強化」も掲げています。法人税の増税についても言及しています。

岸田内閣でも金融所得課税の強化方針を打ち出されましたが、▼株価の下落、▼証券業界などからの猛反発があり、実現せず先送りになっていました。

星浩氏は「いざ実行するとなると、いくつものハードルがある」としています。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
現在、配当などへの課税は約20%ですが、それを25%や30%にするのは、貧富の格差を是正するということで非常に結構なことだと思います。

ただ、その方針をアナウンスしただけで株価が下落するので、法律にしたり、国会で通したりするとなると相当抵抗もあるのではないでしょうか。現実はそう簡単にいかず、岸田氏自身も棚上げしたくらいです。

井上貴博キャスター:
解散もそうですが、当初「すぐには解散しない」と言っていたのに、蓋を開けたらすぐに解散に言及しました。ある意味で公約違反と感じてしまいますし、石破氏にとって大事な部分がどんどん消えていくように思います。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
これまで非主流が長かったので、かっこいいことは言いますが、現実に汗をかいて実現することをあまりやってきませんでした。どちらかというと、“有言不実行内閣”となりつつありますよね。

ホランキャスター:
選挙を控えていますので、一挙手一投足の何がプラス・マイナスに転じるか、わかりませんね。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
まさに、これから実行力の部分が試されると思います。

(石破氏は)自分の意見をしっかりと述べる方だったので、これまで述べてきたことを、いかに総裁・総理として、やりきることができるのか。解散については、総裁選前に言っていたこととは違うと思いますが、総裁・総理として結果を出すためにどうしてもやらなければいけなかったということであれば、結果で示してほしいと思います。

“裏金議員”の公認 キーパーソンは小泉進次郎氏か

良原キャスター:
解散総選挙で“裏金議員”の公認はどうなるのでしょうか。

石破氏はもともと、解散を急がない考えを示していましたが、9月30日、「諸条件が整えば10月27日に総選挙を行いたい」と発言しました。

星浩氏は「早期解散のメリットと自身のこれまでの主張とのへだたりを考慮した上で、選択したのでは」としています。

さらに星浩氏によると、“裏金議員”の公認についてキーパーソンは、小泉進次郎・新選対委員長だということです。公示まであと2週間、間に合うのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
小泉氏は、誰を公認・非公認にするかという原案を作らないといけません。

衆議院議員の公認は最終的に党本部に権限があるので、小泉氏が仕切らなくてはいけません。非公認にされた人からすると、怒り心頭だと思いますので、小泉氏が抑え込めるか、やりきれるかどうかです。おそらく、小泉氏にとって最初で最大のハードルになると思います。

ホランキャスター:
その怒りは、また総裁選などに出馬することがあった場合に、しこりになって残る可能性もあるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
政治家は、一回そういう恨みを買うと、のちのちまで残ります。

井上キャスター:
10月27日に総選挙を設定することで、時間的に考えても他の公認を探すのはかなり厳しいので、「仕方なく県連がOKしたから、裏金議員をそのまま公認する」といった言い訳にもなるのかなと思ったのですが…

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
駆け込み公認みたいなこともあるかもしれませんが、世論から反発を受けて自民党全体が沈んでしまうことになると思います。

==========
<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年

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