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「『デンジャー』と言っても聞かない」北海道の観光地で外国人観光客による迷惑行為が多発 線路内に立ち入った女性が電車にはねられる死亡事故も…

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月24日 16時56分

TBS NEWS DIG

北海道の観光地では、外国人観光客による迷惑行為などが後を絶ちません。線路内に立ち入った女性が電車にはねられるなど、死亡事故にもつながる事態となっています。

きのう午前11時半ごろ、小樽市のJR函館線の踏切近くの線路内で、60代の中国人女性が新千歳空港行きの快速エアポートと接触。意識不明の状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。

警察によりますと、女性は事故の直前に線路内に入り、スマートフォンで海の写真を撮影していたということです。

現場の駅周辺は、中国映画などのロケ地として知られていて、線路や踏切などに進入する観光客が後を絶ちません。

近所の住民
「線路内に入って撮影する。遮断機が下りて『デンジャー』と言っても聞かない。何回も止まっている、電車が」

観光客による問題は別の場所でも。

小樽駅から車で数分の船見坂にも、たくさんの人が集まっています。

台湾からの観光客
「(Q.どうしてここで写真を)港の写真を撮りたい」

ここは、30年前に公開された映画「Love Letter」のロケ地。中国や韓国でも有名で、「小樽で訪れるべき場所」としてSNSなどで注目が集まっています。

ルールを守る人もいますが、中には事故につながりかねない行動も。

記者
「車が来ない隙を狙って、道路に出て写真を撮っています。3、4人でしょうか、グループで写真撮影をしています」

記者
「道の真ん中に三脚を立てて撮影している観光客がいますね。車が曲がってきました。危ないですよ」

こちらのグループは、郵便ポストの上に荷物を置いて、撮影前の化粧直し。

中国からの観光客
「遊びに来た」
「私たちは(道路が危険だと)知っているので、道の両側で撮影していきます」

その後、住宅街の中に移動すると、民家の前でポーズを取っていました。ところが。

記者
「階段部分に荷物を置いていたようですね。住民の方に怒られています」

近所の住民
「雪をかいてでも中に入ってくるんだから。ダメだ、迷惑で」

危険な撮影や敷地への立ち入りをやめるよう求める張り紙も見かけますが…

マレーシアからの観光客
「(Q.ここで写真を撮るのは危なくないか)危険性はあるね。(Q.黄色い紙に気づかなかったか)そうだね」

来週には中国の旧正月「春節」が始まり、さらなる混雑が予想されるため、警察と地元の警備会社などが連携し、安全対策をより強める予定だと言います。

別のドラマでロケ地となった「天狗山ロープウェイ」では、長蛇の列。

観光客
「ここはレッドノート(中国のSNS)で、とても有名」

この混雑で影響を受けたのが、地元の住民も使う路線バスです。

中央バス観光開発業務課 仲西拓磨さん
「すぐ下に高校があって、乗り切れないケースも多くみられた。一番混雑する時間帯にバスを増やしている」

停留所の周りなどで交通整理にあたる人員も増やし、安全確保に努めています。

地元の小樽観光協会は「観光客が来てくれることで、経済的な恩恵もある。観光客の満足度と地域住民の負担感のバランスが大切だ」とし、行政と協力してオーバーツーリズム対策に取り組む考えです。

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