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「これぞ体操の華」 人前で舞う喜びを捉えた体操・杉原愛子の1枚「めっちゃ気持ちよかった」

THE ANSWER / 2024年4月14日 7時43分

床運動の演技中盤、溢れる笑顔で決めのポーズをとる杉原愛子【写真:中戸川知世】

■THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム

 体操の個人総合全日本選手女子決勝が13日、パリ五輪代表第2次選考会を兼ねて群馬・高崎アリーナで行われた。3回目の五輪代表を狙う24歳の杉原愛子は、笑顔の弾ける床運動で観客を魅了。一度は競技を離れたが、人前で演技をする喜びを噛み締める時間になった。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

 体操って楽しい。そんな感情が溢れる笑顔だった。最終種目だった床運動の演技中盤。曲がテンポアップする場面、華麗なステップで移動する杉原へ、乗せられた観客から手拍子が鳴る。角から撮影していた私の目の前に彼女が来た。指先まで想いを込め、決めのポーズ。その表情は演技の良し悪しとは別に、手拍子を喜ぶかのように輝いていた。

 2016年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪に出場。22年6月に一度、現役に「一区切り」をつけた。昨年6月の全日本種目別選手権で競技復帰し、床で優勝。今大会の総合成績は5位だったものの、床では1位を死守した。パリ五輪の代表枠は5。今大会と5月のNHK杯の合計点上位4人が代表に決まり、残る1人はチームへの貢献度を考慮して選ばれる。

 ただ、この日の杉原は代表争いの枠を超えたところにも重点を置いているように感じた。

「床の演技がめっちゃ気持ちよくて」。天真爛漫な関西弁。会場の雰囲気に後押しされた。「応援してもらえると今日みたいに楽しくなる。最後の着地まで決まって、観客からの手拍子も気持ちよかった。これぞ体操の華だなと」。再び演技の楽しさを噛み締めた大会。あとで見返した決めポーズの笑顔には、そんな胸の内が垣間見えた。

 現役である喜びを味わいながら舞い踊った今大会。「見てる皆さんにも楽しんでほしい想いが強くなった」と、以前から力を注ぐ競技普及への想いも明かした。「野球やサッカー、バスケだったり……。(同じ)エキシビションのあるフィギュアのようにお客さんに来てもらえる競技にしたい」

 心から競技を楽しむ杉原の弾ける笑顔が、体操を広める一手となると思う。(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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