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崖っぷちで動じなかったデンソーが初Vに逆王手 高田真希「声を掛け合いながら気持ちで戦えた」【バスケWリーグ決勝】

THE ANSWER / 2024年4月14日 19時24分

高田真希らデンソーの選手たち【写真提供:Wリーグ】

■「京王 presents Wリーグプレーオフ2023-2024」ファイナル

 バスケットボール女子Wリーグのプレーオフ決勝第2戦が14日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、デンソーが富士通に73-62で勝利した。1勝1敗で決着は15日の第3戦に持ち越し。初優勝に逆王手をかけたデンソーの指揮官は追い込まれた状況でも「落ち着きを取り戻し、やるべきことをしっかりできた」と振り返り、日本代表の高田真希も「声を掛け合いながら気持ちで戦えた」と胸を張った。

 Wリーグ史上最多の7168人の観客を前に先制したのはデンソーだった。ティップオフのこぼれ球を木村亜美が拾うと、そのまま独走。開始3秒であっという間にレイアップを決めた。序盤は富士通にリードを許す展開も、粘り強い守備でターンオーバーを誘発。第1戦は5本だったスティールは前半だけで6本、計9本を数えた。12点差から徐々に追い上げ、33-37で後半を迎えた。

 第3クォーター(Q)は序盤からペースを掴んだ。残り8分48秒に篠原華実の3ポイント(P)で38-38の同点に追いつくと、馬瓜エブリンも3Pで続いて逆転。ファンのボルテージは最高潮に達した。その後も馬瓜が3Pを立て続けに決めるなど効果的に加点し、富士通を振り切った。

 試合後の会見でヴラディミール・ヴクサノヴィッチ監督は「少しずつ落ち着きを取り戻し、やるべきことをしっかりして最終的に幸運を掴んだ」と総括。「富士通が非常にアグレッシブに来たところ、終盤しっかりと我慢しきることができた。メンタルの持って行き方が一番重要。今日勝ったからといって首の皮が一枚つながっただけ。喜ぶわけではなく明日に向けて備えたい」と兜の緒を締めた。

 9得点、6リバウンド、3スティール、1ブロックの高田は「後がない状況の中で、チーム全体で戦っていこうとミーティングしていた。出だしはよくなかったが、自分たちが今まで培ってきたディフェンスをもう一度立て直し、声を掛け合いながら気持ちで戦えた」と振り返った。会見では「気持ち」の重要性を繰り返し強調。追い込まれた状況でも仲間同士で鼓舞し合えたことに胸を張った。

 2戦先勝制の決勝は1勝1敗。決着は15日に同会場で行われる第3戦に持ち込まれた。レギュラーシーズン首位の富士通は勝てば16年ぶり2度目の優勝。初のリーグ制覇を目指す同2位デンソーは、皇后杯との2冠を狙う。(THE ANSWER編集部)

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