角田裕毅にぶつけたドライバー、リタイアさせても謝罪一切なし「今日は私たちの日じゃなかった」

ケビン・マグヌッセン【写真：ロイター】

■F1中国GP

　21日に幕を閉じた自動車レースのF1第5戦中国GPで、角田裕毅（RB）はケビン・マグヌッセン（ハース）に右後輪をヒットされてリタイアという不運な結果に終わった。角田への同情が集まる中、F1公式サイトは、マグヌッセンの談話を紹介。角田との接触について「ダメな予選の報いを受けた形」「私たちの日じゃなかった」などと語り、謝罪の言葉は一切なかった。ネット上の日本人ファンからは「これがこいつのやり方か」「言い訳するな」といった批判の声がさらに大きくなっている。

　唖然とする接触だった。角田は最後列19番グリッドのスタートから粘り強く追い上げ、22週目にボッタス（キック・ザウバー）のマシントラブルの影響でセーフティーカーが入り、再スタートの時点では13番手まで浮上。入賞圏内も見えてきたが、再スタートでマシンが密集した際に、マグヌッセンにコーナーの出口で右後輪をヒットされスピン。“もらい事故”のような接触でマシンがダメージを負い、そのままリタイアした。

　F1公式サイトは動画でマグヌッセンの談話を紹介。角田との接触について聞かれると「ターン6を出たところでの接触だった。本当に今日は私たちの日じゃなかった。P17からスタート。昨日はダメな予選で、今日はその報いを受けた形だね。盛り返すことができる時もあるが、今日はできなかった」と語った。その前後で角田への謝罪はなし。自分のドライビングについて非を認めることはなかった。

　マグヌッセンのドライビングにはすでに元F1王者のニコ・ロズベルグら大物OBや海外ファンから酷評が集まっているが、この発言にネット上の日本人ファンからも「これがこいつのやり方なのか」「お前のドライビングが下手だからこうなるトラブルをよくやるよね？言い訳しないで認めなさい」「自分がぶつかりに行っててさも角田が悪いかのような発言」「マグヌッセンの危険な行為には枚挙にいとまがない」といった声が上がっている。（THE ANSWER編集部）