大谷出場試合の蜂駆除員、激動の1日に感激 息子と野球→駆除で大歓声→始球式「とてもクールだ」
THE ANSWER / 2024年5月1日 12時55分
■蜂で開始遅延、駆除員ヒルトンさんは急転ヒーローに「駆除だけだと思っていた」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は4月30日(日本時間5月1日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発予定だったが、蜂の大量発生により試合開始が約2時間遅延した。蜂駆除員が登場する事態に。作業時にスタンドから拍手喝采を浴びたが、急遽始球式にまで登場した。
異例の大歓声だった。「俺たちのヒーローだ!」の場内アナウンスを受けながらマウンドに上がったのは、駆除業者「ブルー・スカイ・ペスト・コントロール」のフェニックス店で支店長を務めるマット・ヒルトンさん。作業服のまま投げたボールはストライクとはいかなかったが、客席から大歓声を浴びた。米国らしい臨機応変な対応だった。
試合前、本塁裏のネット部分に蜂が大量発生した。大谷も座るドジャースベンチ前では選手たちも困惑気味。数百匹はいるであろう大群を眺めていた。開始が遅れる中、ヒルトン氏が登場しただけで球場は拍手喝采。突如現れたヒーローは手を上下にあげて歓声を煽った。作業終了時には大歓声。ガッツポーズで応えた。
その後、ヒルトンさんはMLB公式のダイヤモンドバックス試合中継でインタビューに対応。駆除依頼の連絡を受けた際について、「実は、息子のティーボール(ティーから打つ子ども向けの野球)の試合に行っていたんです。そこで連絡を受けてここに来ました」とパパの仕事をしていたという。
そこからまさかの客席総立ちのヒーローに。「駆除するだけだと思って行ったら、球場はかなり盛り上がっていましたね。とてもクールでしたよ」と感激した。始球式はもちろん初めての経験。「これから経験することもないでしょう。最高でした」と激動の1日を振り返り、息子が登板を知っているかについては「わかりません。妻には伝えました。彼女は今、見ているかもしれませんね」と話した。
米カリフォルニア州地元局「スポーツネット・ロサンゼルス」でドジャース戦の実況を務めるティム・ネベレット氏のXによると、チェース・フィールドで蜂による試合遅延は2014年4月3日以来、10年ぶり2度目という。(THE ANSWER編集部)
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