井上尚弥の初ダウンを揶揄する“アンチ”に反論 PFP1位支持の英記者「倒れたからと言って…」
THE ANSWER / 2024年5月11日 6時13分
■世界で最も権威あるリング誌が最新PFPを発表
世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は9日(日本時間10日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版を公表し、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は1位に浮上。全階級を通じた世界最強ランクで約2年ぶりに再び頂点に立った。投票者の1人は、キャリア初ダウン後の対応を「常軌を逸している」と絶賛している。
井上は6日に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ち。34年ぶりの東京Dボクシング興行で3度のダウンを奪う衝撃的な勝利を飾り、4万3000人の観衆を熱狂させていた。初回に試合では人生初ダウンを喫しており、キャンバスに倒れる姿が世界のボクシングファンを驚かせたが、英識者の評価を揺るがすことはなかった。むしろ、その後の対応が感銘を与えたようだ。
リング誌が「リングレーティング最新版:ナオヤ・イノウエがPFPで首位奪還、日本が世界バンタム級を席巻」と題して公開した記事で、井上1位を支持した投票者の1人がトム・グレイ氏だ。英国出身の元同誌編集長で、現在は米スポーツメディア「スポルティング・ニュース」で記者を務める同氏は「ネリ戦の勝利は彼の中でトップ3に入るパフォーマンスだと思う」と試合を評した。
「彼がしたように立ち上がり、即座に修正した様は常軌を逸している」とまさかの立ち上がりからの挽回を絶賛。「この狂気じみたSNSの世界では、イノウエが倒れたからといって彼はそんなに良くないと言うファンが出てくる」としつつ、そんな“アンチ”が揶揄する声を「ダウンはこの領域にはつきもの」とピシャリ。「カウントに対するあるべき反応の仕方だった。これ以上ない反応だった」と王者の冷静な対応を称えた。(THE ANSWER編集部)
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