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井上尚弥前座で豪語「LET'S HAVE A FIGHT!」 日本人初偉業へ、英語で世界王者に挑戦状、佐々木尽が2冠防衛

THE ANSWER / 2025年1月24日 20時7分

試合後に抱き合う勝者・佐々木尽と坂井祥紀【写真:中戸川知世】

■東洋太平洋&WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ

 ボクシングの東洋太平洋&WBOアジアパシフィック(AP)ウェルター級(66.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が24日、東京・有明アリーナで行われ、同級王者・佐々木尽(八王子中屋)が東洋太平洋2位&WBOAP12位の挑戦者・坂井祥紀(横浜光)に3-0の判定勝ち(116-112、117-111、118-110)し、両タイトルを防衛した。目指すは日本人初の同級世界王者。リング上でマイクを握り、英語で4団体の王者に対戦を呼びかけた。戦績は23歳の佐々木が19勝(17KO)1敗1分、34歳の坂井が29勝(15KO)15敗3分。

 互いにジャブで探り合う立ち上がり。挑戦者の坂井が積極的に手を出す中、王者・佐々木も右フックで応戦した。2回からは接近戦での打ち合いに。佐々木がボディーを的確にヒットさせる一方、坂井もアッパーの連打を繰り出した。4回には坂井が打撃により右目上をカット。ボディーとフックで圧力をかけ続ける王者に対し、挑戦者もアッパーをコツコツ当て、勝機をうかがった。

 佐々木は9回に鼻から出血。10回、一歩下がった坂井に佐々木は「来い!」というようなジェスチャーを見せた。頭をくっつけ合うほどの短い距離でパンチの応酬。客席からは「頑張れー!」と声援が飛んだ。11回には王者の右オーバーハンドで挑戦者の足が止まる場面も。最後まで激しく打ち合い、ゴングの後には抱き合ってお互いを称えた。3-0の判定を聞いた佐々木は拳を突き上げて歓喜した。

 リング上でマイクを握った佐々木は「坂井選手、本当にめっちゃ強いです」「やっぱりキャリアが僕の2倍以上あって、経験のレベルが違った」と対戦相手を称賛。「ここを越えて世界に挑戦すると思っています。日本人史上初のウェルター級世界王者、今年(世界戦が)組まれたらなるぞー!」と宣言した。


打ち込む佐々木【写真:中戸川知世】

 世界で配信された興行のセミファイナル。佐々木は同級世界王者のブライアン・ノーマンJr.(WBO・米国)、ジャロン・エニス(IBF・米国)、エイマンタス・スタニョーニス(WBA・リトアニア)、マリオ・バリオス(WBC・米国)を名指し。「LET’S HAVE A FIGHT! I’m not runnning away(戦おう! 俺は逃げない)」と英語で挑戦状を叩きつけた。客席のファンも巻き込み「待ってろ、世界!」と豪語した。

 佐々木は日本人初の同級世界王者を夢見る23歳のホープ。2023年1月にWBOAP王座を奪取し、2024年5月に東洋太平洋王座も獲得した。世界ランクはIBFとWBOが3位、WBAとWBCが4位と主要4団体全てで上位入り。WBOAP王座は5度目、東洋太平洋王座は2度目の防衛戦だった。

 坂井は2023年4月に日本ウェルター級王座を獲得し、2度防衛に成功した。2024年5月に豊嶋亮太(帝拳)に判定負けで王座陥落。46戦でKO負けは一度もなかった。

 両者はかつて一緒に練習をした間柄。メインイベントでは、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦を行う。(THE ANSWER編集部)

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