国民民主・榛葉幹事長 乙武洋匡氏の支援に言及「自民党さんが推薦をするんだったら…」

国民民主の榛葉幹事長

国民民主党の榛葉賀津也幹事長は５日に国会内で開いた会見で、衆院東京１５区補欠選挙（１６日公示、２８日投開票）の対応に言及した。

都民ファーストの会は作家の乙武洋匡氏を同補選に擁立する。自民党は派閥政治資金問題などを受けて同選挙区に候補者を立てずに乙武氏を推薦する方針を固めた。

国民民主は乙武氏を支援する考えを示していたが、自民党と〝相乗り〟という形になるのか。

榛葉氏は「自民党が推薦を出すような人は我われは応援できません。国政選挙で、今のこの自民党が応援する方を一緒に応援することはおそらく都連も望んでいないし、これは全国に影響を与えます」とした上でこう述べた。

「本当に乙武さんが自民党からの推薦を求めているのか。むしろ自民党が島根（補選）も厳しい、長崎も不戦敗、なんとか東京で都民ファーストの力を借りながら『ここだけは勝ったぞ！』とフットプリント（活動の足跡）を残したいとすると、それは乙武さんが気の毒だと思いますね。乙武さんや応援する方々が、自民党の支援を求めているのか。まだ、推薦依頼をしていないでしょ…。本人が応援してくださいと言っていないのに応援します。これは〝抱きつき作戦〟だよね。自民党さんが応援して推薦をするんだったら、我われは推薦することはないです」

榛葉氏は乙武氏から直接、支援要請を受けたと先週、報道陣に明かしていたという。個人として同補選に立候補する予定の乙武氏を応援する考えはあるか。

「乙武氏と私の個人のやり取りについては、それ以上は申し上げません。党として最終的に判断します」

同補選は候補者が乱立し激戦が予想される。告示までにどういう選挙戦の構図が描かれるのか。