【新日本】ジョン・モクスリー IWGP奪取で世界3大団体で頂点 成田蓮が挑戦表明も…視線は師弟対決
東スポWEB / 2024年4月14日 5時23分
新日本プロレス12日(日本時間13日)の米国・シカゴ大会で行われたIWGP世界ヘビー級選手権は、挑戦者のジョン・モクスリー(38=AEW)が王者・内藤哲也(41)を撃破し、第9代王者に輝いた。
パイプイスでトぺ・スイシーダを迎撃され大流血に追い込まれた狂犬だったが、内藤のデスティーノだけは許さない。スタナーからデスライダーをさく裂させ形勢を五分に戻すと、2発目のデスティーノも阻止。ローリングエルボーから再びデスライダーを決める。
驚異の粘りを見せる王者にカウント2で返されたモクスリーは、ショートレンジのラリアートでなぎ倒す。内藤はこれもカウント1で返してきたものの、最後はこの日3発目のデスライダーで振り切り、死闘に終止符を打った。
試合後のリング上では「世界中の、そして新日本プロレスのヤツらに言いたいことがある。IWGP世界ヘビー級王者としての最初の仕事は、防衛戦の相手を選ぶことだ。来るがいい、これがお前の最終テストだ〝シューター〟」として師弟関係にある海野翔太を挑戦者に指名した。
ところが、ここで招かれざる男が現れる。背後から「ハウス・オブ・トーチャー」の成田蓮に改造プッシュアップバーで襲撃されると「シューター? ノー。俺が次の挑戦者だ」と実力行使の挑戦表明を受けた。モクスリーも「成田、お前はたった今ヤングライオンを卒業し、デッドマンになった」と受諾し、次回ビッグマッチ「レスリングどんたく」(5月3、4日、福岡国際センター)でのV1戦が決定的となった。
これでモクスリーはWWE世界ヘビー級王座、AEW世界ヘビー級王座、そして新日本のIWGP世界王座と、現時点での世界3大団体の最高峰ベルトを手にした唯一の存在となった。「この20年超に及ぶアップダウンの激しい旅路の中、俺を支えてきてくれた人、全てに感謝を伝えたい。俺は今、誰も登ったことのない山の頂(いただき)に立っている」と豪語した。
「俺は、好きなタイミングで、好きな場所で、好きなことをする。誰も俺を止めることはできない。次に日本に行く時はこのベルトを持っていく。だから、アリガトウゴザイマス、ジャパン! またすぐに会おう」と力強く宣言した。
さらにバックステージには、最初に挑戦者に指名した海野が登場。「成田蓮を潰してください。その次は俺があなたに挑戦します」と呼びかけられると、モクスリーも「これで決まったようだな。準備しておけよ」と成田戦後の師弟対決で合意。米国の地で、新たな物語が動き始めた。
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