元祖レインメーカーは猪木さんだった! 客席に札束バラまき…過去に実現した〝賞金マッチ〟の全容
東スポWEB / 2024年4月14日 10時25分
【プロレス蔵出し写真館】オカダ・カズチカが4月10日の「AEW DYNAMITE」で圧巻の大暴れ。米AEWでも存在感を放っているようだ。
オカダといえば〝カネの雨を降らせる〟がトレードマークとなっていた。自分の肖像画入りの「レインメーカー・ドル」が会場に降り注いだ。
さて、リアルに現ナマを賭けて戦い、リング上から札束をバラまいたのはアントニオ猪木だった。
今から44年前の1979年(昭和54年)4月26日、西新宿の京王プラザホテルで新日本プロレス「第2回MS・Gシリーズ」の前夜祭が開催された。
宴もたけなわ、シリーズ特別参加のジャック・ブリスコがマスコミを集めると、こう宣言した。
「ここに1万ドル(当時=約239万円)の現金を用意してきた。猪木にまた逃げられると、せっかくフロリダからやって来た意味がなくなる。猪木が万が一私に勝ったら、この1万ドルを進呈する」
猪木は「冗談じゃない。今まで誰の挑戦からも逃げたことはない。5月10日をちゃんと取ってある」と応じた。5月10日、福岡スポーツセンターで行われる猪木のNWFヘビー級王座22度目の防衛戦は、賞金マッチとなったのだ。
試合は猪木がダブルアームスープレックス、リバーススープレックスで見せ場をつくり、得意技の足4の字固めにきたブリスコの首に足をかけ、クルッと丸め込みフォール勝ちを収めた。
猪木は千円札で用意された賞金1万ドルを新間寿営業本部長から手渡されると帯封を破り、なんとお金を客席に向かってバラまいた(写真)。
新間は少し笑みを浮かべて〝まさか〟という表情。藤原喜明を始め、選手たちはぼうぜんとお金の行方を眺めていた。
プロレスライターの小佐野景浩さんは「高校生ながら福岡まで見に行きました。(賞金マッチ等)あの当時の新日本は余計な話題を付け足してた。翌日の地元紙は『非常識なことをした』って批判的だった。お金? 拾えませんでした」と振り返る。
賞金マッチと聞き、72年(昭和47年)の日本プロレス「第14回ワールド・リーグ戦」を思い浮かべるオールドファンもいるだろう。
3月29日に来日した参加外国人レスラーのエース格、ゴリラ・モンスーンは日本側に対し「オレたちも出すから、日本勢も1万ドルずつ出し合って、新しいトロフィーをつくり、それを取り合うのはどうだ」と〝1万ドル争奪戦〟を提案した。
翌30日、東京・代官山の日プロジムで公開練習が終了すると、モンスーンはロッカーからトラベラーズチェック100枚(1万ドル、当時=約300万円)の束を持ち出してきて吠えた。
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