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【陸上】田中希実「世界の選手たちと肩を並べて…」 パリ五輪まであと100日で語った胸中

東スポWEB / 2024年4月17日 11時3分

パリ五輪への思いを語った田中希実

7月26日に開幕するパリ五輪まで、17日であと100日となった。祭典ムードが日ごとに高まる中、2021年東京五輪で陸上女子1500メートル8位入賞の田中希実(24=ニューバランス)が単独インタビューに応じ、大舞台への思いを明かした。日本女子中長距離界のエースは、世界の猛者と向き合いながら絶えず成長を模索。6月ごろに予定している人生4度目のケニア合宿を通じ、さらなる進化を目指す構えだ。

世界中が注目する戦いを前にしても、田中の表情は変わらない。3月の世界室内選手権3000メートルでは、ショートトラックのアジア新記録(8分36秒03)をマーク。8位入賞を果たすも、依然としてトップの壁は厚いと感じている。

田中(パリ五輪前に)ダイヤモンドリーグ(世界最高峰シリーズ)も何戦か決まっていて、去年はやっと何戦かレベルの高いレースをこなせたけど、まだ初心者というか、格下のチャレンジャーの立場。しっかりパリ五輪に向けて自分をアピールしていくことが大事。あとはもう1回、パリ五輪前にケニアへ行くことになると思う。これまではケニアで学んだことを日本や他のレースでフィードバックすると思っていたが、今回はケニアにいるトップの選手と、もっと対等に練習がしたいです。

ケニアの環境に興味を抱いたのは中・高校生のころだった。「なぜケニア人が速いのか」。22年に初めてケニアで合宿を行い、年明けには3度目の合宿を敢行。トップ選手と何度も練習を重ね、世界と戦うためのヒントを見つけた。

田中 ケニアでも練習の中で勝負していけるような立場になりたい。余裕を持って練習をこなせるようになれば、練習の中でも勝負を仕掛けていくことができる。最後の1本になった時はレースの時と変わらない競り合いになったりもするので、そこに自分も参加していけるような練習ができたら、五輪とかでも同じような競り合いのレースをイメージできるようになると思う。もっと自信を持って勝負を仕掛けていけるような地力をつけたいです。

自身の現在地を冷静に分析する思考力が強みの一つ。読書家としても知られる田中は、本から得た学びも競技につなげている。最近では時間ができた際に「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)を読み進めたという。

田中 結構、感情移入をしながら本を読むことも多いが、主人公(森宮優子)は血のつながった家族と過ごしていない子なので、私からしたらどんな世界なのか理解できない部分もある。でも、その主人公の強さなどに憧れたりもした。私は逆に家族とずっと一緒にやっているところがあるので、対照的な立場から見て「私に持てる強さは何だろう」と考えるきっかけになりました。

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