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東京15区補選〝豊洲の戦い〟 小池百合子氏の応援演説は金属探知機、バリケード、警察犬の警備態勢

東スポWEB / 2024年4月21日 23時35分

乙武洋匡氏の街頭演説会でつばさの党の根本良輔はプラカードで乙武氏を糾弾

9人が立候補し、かつてないカオスな選挙戦となっている衆院東京15区補選(28日投開票)は21日、折り返しでラストサンデーを迎えた。タワマンが林立し、主に無党派層を取り込むための遊説スポットとなっている江東区の豊洲駅周辺は各陣営が入り乱れての演説合戦が繰り広げられた。定点観測で〝豊洲の戦い〟を追った。

【午前11時】駅前に現れたのはNHKから国民を守る党の立花孝志代表だ。弁護士の福永活也氏を擁立したのは告示直前で、ようやくこの日、顔入りポスターが完成。「自民党を推薦します」との文言が入っているが、よく見ると小さく「政策」の文字が。自民党の公認、推薦候補が不在とあって、「我々が受け皿になる」(立花氏)と抜け目ない作戦。福永氏はエベレスト登頂のためにネパール入りしており、現地からユーチューブでの選挙活動となっている。

【午前11時47分】同じく駅前で元衆院議員で無所属の秋元司氏が「真の司法制度改革シンポジウム」と題し、マイクを握った。IR汚職事件で一審、二審で有罪判決を受けたが、冤罪を訴え、上告中の身だ。司会を務めた天川由記子氏は元NHK、テレビ東京のキャスターで、よどみない名調子で事件を巡る質疑応答が続き、居合わせた立花氏も思わず耳を傾けていた。

【午後2時42分】ホームセンター「スーパービバホーム」前でピリピリムードだったのは、日本維新の会の金澤ゆい氏の陣営だ。前日に大阪府知事の吉村洋文共同代表がつばさの党の根本良輔氏に凸される騒動があり、この日は馬場伸幸代表の応援入り。もっとも邪魔は入らずに情勢調査では2位につけているとあって、馬場氏の口は滑らかで「すべての国民が夢や希望を持って、ワクワクドキドキするような政治を」と力が入った。

【午後3時30分】商業施設「ららぽーと」の前は4車線道路の3車線が封鎖され、車道と歩道に二重の鉄格子によるバリケードが設置された。さらに爆発物や不審物を発見する警察犬までが巡回し始めた。無所属の乙武洋匡氏の街頭演説会に小池百合子都知事が応援に入るとあって、警視庁は100人以上の警察官を動員し、演説会場内への入場は金属探知機での検査…と最高レベルの警備態勢を敷いたのだ。

乙武氏の演説が始まる直前にスピーカーから大音量で小池氏を糾弾するつばさの根本氏が街宣車で凸を仕掛けた。会場に横付けした車に警察が「駐車違反」とすぐさまチョークで道路に時間を書き込んでは警告するも、少し移動してのいたちごっこ。乙武氏陣営から暴力を受けたとして、つばさの黒川敦彦代表が私人逮捕を訴える騒動にまで発展したが、小池氏は動じることなく、「警備に当たってくださっている皆さん、本当にありがとうございます」と都知事らしく、警視庁職員へのねぎらいの言葉は忘れなかった。

【午後6時】ビバホーム前では参政党の吉川里奈氏の陣営が準備を始めたが、日本保守党の飯山陽氏の街宣車とバッティング。「ウチが先に来ていた。手短にお願いします」と参政党側は訴えるも保守党の百田尚樹代表の「『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』を書いた天才作家ですね。自分で言うな! 誰もほめてくれないので」と〝独演会〟が開始。参政党はあきらめて人の少ない駅前へと移動していった。

【午後7時】無所属の須藤元気氏は自転車遊説でこの日は豊洲入りせず。雨が降り始めた中、情勢調査でトップを走る立憲民主党の酒井菜摘氏の街宣車が回り始めたが、人影はまばらで、街にはいつもの平穏が訪れた。これまで同区で10年以上、選挙を戦ってきた秋元氏は「こんな物々しい選挙は初めて。鉄格子のない街をつくっていくのが政治家の役目」と驚きを隠せなかったが、残り6日間、まだまだ混乱は続きそうだ。

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