【西武】このままでは先発陣まで潰れてしまう…無援護地獄の無限ループで早くも借金10
東スポWEB / 2024年5月1日 6時17分
西武は30日の日本ハム戦(ベルーナ)に1―2と競り負けて今季26試合で3度目の4連敗。12球団最速で借金「10」となり、1点差試合はこれで3勝13敗となった。
とにかく接戦に勝てない。敵地・福岡でソフトバンクに3試合連続のサヨナラ負けを喫し、大型連休最初の本拠地興行で打線は山崎の前に散発3安打で完投負け。先発した平良は毎回走者を背負いながら7回8安打1失点と粘りの投球で、今季2度目のハイクオリティー・スタート(HQS=7回以上を自責点2以内)を決めたが、中村を休ませ陽川、古賀、若林を入れた打線は機能しなかった。おまけに決勝点を献上したのは、8回の守備で中堅手・長谷川が万波の打球を後逸した失策がらみだった。
平良は「毎回出塁を許してしまいましたが、追加点を与えることなくしっかりと粘ることができました」とこの日の108球を振り返った。
前日29日のホークス戦で、つかみかけていた今季初勝利を柳田の逆転サヨナラ3ランで消された高橋光も「こういう投球(7回2失点)をしていったら絶対にいい方向に行く。粘り強くやるしかない」と気丈に語っていたが、先制点を取られたらここまで13戦全敗。わずか1点の失点が致命傷となりかねない異常事態となっている。〝常にタイブレーク〟さながらの登板が続いているようでは、防御率1・85という自慢の先発投手陣も交流戦を待たずにパンクしかねない。
ここまで計7人の先発陣は26試合で19試合のクオリティー・スタート(QS=6回以上を自責点3以内)を達成。そのうち15試合でHQSをマークしているが、チームの勝敗は5勝10敗と比例していない。開幕から5試合連続でHQSをマークする開幕投手・今井に勝ち星は2つしかついておらず、チームの戦績が2勝3敗と負けが先行していることも今の西武の貧打ぶりを象徴している。
この無援護地獄の無限ループを先発陣がどこまでこらえられるか。攻撃陣には何か早急な対策を打たなくてはならないのだが…。
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