1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【阪神】岡田監督の超難解“どん語”をABC伊藤アナが解説「値踏みの精度高い」「大阪弁の奥深さ感じます」

東スポWEB / 2024年5月2日 11時5分

ABCの伊藤史隆アナウンサー

バルよりミツ。ラギよりヒー――。野球に対する奥行き豊かな造詣と、独特な言い回しで知られる阪神・岡田彰布監督(66)の語り口は本人のニックネーム「どんでん」にちなみ“どん語”として多くの野球ファンから親しまれている。テレビ解説者時代の岡田監督の相方として、実況を長く担当してきたABC・伊藤史隆アナウンサー(61)は虎指揮官本人からの信頼も厚い、超一流の「どん語鑑定士」。本紙の独占インタビューに応じ、その魅力と奥深さを語り尽くした。

「さあ解説の岡田さん。打席にはバルディリスが入りました」。「あのねえ、間違ってますよ。ここはバルではなくミツですよ」。「なるほど。バルディリスではなく、高橋光信を右の代打で使うべきと」。「今、言うたやんか!」

「さあ打席には葛城が入りました」。「ここラギやないですよ。ヒーですよ」。「なるほど。同じ左の代打でも葛城より桧山を使えと」。「言うたやんか。ラギよりヒー」

伝説のどん語「バルよりミツ」はタレント・松村邦洋のモノマネで取り上げられたこともあり、今や多くの虎党が知るところとなった。難解すぎる言語表現を瞬時に“翻訳”し視聴者に分かりやすく伝えることは実況担当者の責務。それを見事に遂行したにもかかわらず、生放送中に理不尽すぎる叱責を受けるハメになってしまった伊藤アナだが、この一幕には「実は岡田さんらしい深い深い思考が詰まっていた」と振り返る。以下、一問一答――。

――スポーツ実況アナウンサーとしてここまで37年も活動

伊藤アナ 実況デビューは1987年の夏の高校野球。中日の立浪監督がPL学園の主将を務めていた時分です。98年の横浜―PL学園や、2006年の早実―駒大苫小牧(延長15回再試合)など“アタリ”の試合を何度も担当させていただきました。

――プロ野球中継では岡田監督と実況&解説で長くコンビを組んできた

伊藤アナ 第一次政権を勇退した09年以降ですね。ほかにもCSのゴルフ番組などでご一緒したこともあり、懇意にさせていただくようになりました。

――解説者・岡田彰布の優れた点とは

伊藤アナ 選手の実力、調子、状態を正確に「値踏み」できる方なんです。「見てみ、アイツなら打つで」とおっしゃったら本当に打つ。「あのピッチャーならあの打者は抑えられるよ」とおっしゃったら空振り三振。よく岡田さんを「予言者」と表現する人も多いですが、それは値踏みの精度が高いからだと私は考えています。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください