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【女医のお部屋】心不全、心筋梗塞とも関係が深い睡眠時無呼吸症候群 こんな枕を選ぶことが大切

東スポWEB / 2024年5月5日 10時13分

気道を確保する姿勢で寝るために枕の選択は重要だ

睡眠時無呼吸症候群は、30~60代のおよそ7人に1人が該当するとされ、潜在的な患者は900万人ほどいるというデータもあるそうだ。治療法や対策などについて耳鼻咽喉科の鈴木香奈先生に教えてもらおう。

――睡眠時無呼吸症候群が影響する他の病気について教えてください

鈴木医師(以下、鈴木)血管系に関する病気を合併していることが頻繁にあります。寝ているときに呼吸ができないと低酸素になり、血流が悪くなります。血流が悪くなるということは、そのぶん心臓が頑張って血圧を上げ、なんとか血流を隅々まで流そうとする。つまり、血圧が上がりがちになるということですね。

――血管系の怖い病気にも関連してくるんですか

鈴木 そのとおりです。心不全や心筋梗塞、脳卒中などにも関連性が深いです。血流の話でいくと、勃起不全(ED)なども、血流が滞ることが大きく関係しているとされているので、睡眠時無呼吸症候群を治療することで良くなる方がいらっしゃいます。

――そうなんですか! 睡眠って本当に大切ですね

鈴木 無呼吸があると途中で何回も脳が覚醒するので、睡眠の質が悪くなります。すると、さまざまなホルモンの分泌機能が低下するんですよ。その中に男性ホルモンのテストステロンというホルモンもあり、分泌が低下して、男性機能への影響が考えられるんです。

――代表的な治療法はどういうものがありますか

鈴木 症状が軽度の人はマウスピースを作ることで、舌が喉に落ち込みにくくなります。症状が進んでいる人には、寝ている間に専用のマスクをつけ、空気を鼻から送り込む装置のCPAPというものも選択肢になります。

――症状の重症度で選択肢が変わってくるんですね

鈴木 それだけではなく、さまざまな原因が考えられる中“あなたは何が原因で無呼吸になっているのか”を判断したうえで、治療法を選択することがとても大事になってきます。肥満が原因ならば痩せることが治療の重要なポイントになってくるでしょうし、骨格的な問題や扁桃腺(口蓋扁桃)の大きさが問題ならば、手術による治療が最適かもしれません。

――日常生活で気を付けた方がいいことは?

鈴木 お酒はすごく筋弛緩作用が強いので控えましょう。あとは寝るときの姿勢です。みなさんは枕、こだわってますか? 高さがある枕は気道をふさぎますし、首にとっても良くない。寝るときの気道を確保できる姿勢が大切なので、枕はぜひ自分に合ったものを選んでほしいです。

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