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【F1】角田裕毅がタイヤ選択に成功しトップ10入り 小倉茂徳氏は〝職人技〟を絶賛

東スポWEB / 2024年5月7日 5時19分

マイアミGPで7位入賞を果たした角田裕毅(ロイター=USA TODAY Sports)

F1第6戦のマイアミ・グランプリ(GP)が5日(日本時間6日)に開催され、RBの角田裕毅(23)が今季自己最高タイの7位入賞を果たした。4日(同5日)のスプリントでも8位入賞し、同GPで合計7ポイントの荒稼ぎ。ドライバーズランキングで、ついにトップ10入りした。モータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏(61)は角田の〝職人技〟を絶賛。その技量はレジェンドに匹敵する域に達しつつある。

角田は10番手から好スタートを切り9位へ上昇した。その後にチームがピットインを他車より遅らせる戦略を取ると、これが的中。28周目にローガン・サージェント(ウィリアムズ)のクラッシュでセーフティーカーが導入されたタイミングでピットインして7位に浮上した。

スプリントの8位、決勝で7位と2日連続の入賞劇。大活躍の角田は「両レースでポイントを得る素晴らしい週になった」と胸を張った。

小倉氏はまず、15番手スタートからジャンプアップしたスプリントを高く評価。「数少ないソフトタイヤでスタートして、直後に一気に順位を上げ、最後までタイヤをうまく持たせる結果はすごかった」。スプリントでは終盤に性能の劣化が顕著となるケースを想定して、20台中18台がミディアムタイヤを選択した。一方で、角田はリスク覚悟でソフトタイヤという強気の選択で勝負をかけ、見事に奏功したのだ。

小倉氏は決勝の舞台についても「角田選手がタイヤをうまく使って28周目まで走り、いいタイミングでセーフティーカーが出た。それを見逃さずにピットに入って、チームは完璧な作業をした。速さを出しつつもタイヤの性能劣化を招かない走り方をしている」と指摘。〝タイヤは友達〟とでも言うべき角田の職人技が、マイアミでいかんなく発揮されたというわけだ。

そのたぐいまれな技術を、小倉氏はこう分析する。「ライバルとバトルしながら、タイヤを最後まで持たせる。加速の時も、ブレーキングの時も、コーナーを回る時もタイヤを滑らせない。ものすごく精密な走りができていた。相反することを両立しているうまさが光った」

これで角田は今季14ポイントに伸ばしてドライバーズランクで10位に浮上。9位のルイス・ハミルトン(メルセデス)、8位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)ら元世界王者のレジェンドたちに迫る勢いだ。小倉氏は「マシン次第ではあるが、いい戦いになっている。チャンピオンに簡単に競り負けない走りをしている。今、かなりトップクラスのドライバーに近い」と角田の飛躍ぶりを強調する。

そして「レッドブル系やホンダ系じゃなくて(他からも)オファーが来たものを、角田選手から選んでいける時代になる兆しが見えてきた」とも指摘。去就が注目される中で、今後は引く手あまたになる可能性まで出てきた。次戦のエミリアロマーニャGP(19日決勝)が、早くも楽しみだ。

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