【西武】今井達也 やはり今季も…初の「奪三振王」とともに獲得必至の〝裏タイトル〟
東スポWEB / 2024年10月2日 6時9分
西武・今井達也投手(26)が奪三振と与四球の〝変則2冠〟が濃厚となった。
今季本拠地最終戦となった1日の日本ハム戦(ベルーナ)に先発し、自身の今季最終登板を4安打無失点、7奪三振の完封勝利。2年連続2桁となる10勝(8敗)をマークし、チームを4―0の勝利に導いた。
8年目シーズンを終えた今井は「昨日、武内が10勝して、新人には負けられないという気持ちでした。ファンの方の大歓声が力になり最後何とか力を振り絞って投げました。(開幕戦で)ボクから始まったシーズン、すごく悔しい気持ちが強い。それもあって最後のベルーナドームは自分で終わりたいと思って投げました」と渾身の130球、完封勝利に懸けた思いを語った。
渡辺監督代行も「1年間、しっかりローテを守れたというところが良かった。勝ったり負けたりがある中で、ピッチャーにとって2桁はひとつ目標とするところでもある。達成できて良かったと思いますし、本人が一番充実感があると思う」と今井の新たな到達点を喜んだ。
今井はこの日、7三振を奪いパ・リーグトップの奪三振数を187個にまで積み上げ、155個で並ぶ2位のモイネロ(ソフトバンク)と早川(楽天)との差を開き、初タイトルを確実なものとした。
プロ8年目で手にする初の栄冠だが、この日の4四球で与四球数も70に到達し、51で2位のスチュワート・ジュニア(ソフトバンク)とは大差がつき、2年連続3度目の不名誉な〝裏タイトル〟四球王もほぼ間違いない状況だ。
1つ四球を出すまでにいくつ奪三振を取ったか、制球力の良さを示す指標「K/BB(奪三振÷与四球)」は2・67のリーグ10位。3・5を超えると優秀とされるため平凡な数字だが、ゾーン近辺でボールが暴れて四球も出すが、打者に踏み込ませず、狙って三振が取れる奪三振(K)と与四球(BB)が計257個という数字が、今井という投手の特徴を端的に表す〝新指標〟となっている。
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