所沢、国分寺で連続強盗事件 闇バイト「トクリュウ」のずさんな犯行
東スポWEB / 2024年10月2日 6時9分
連続強盗事件なのか。1日未明、埼玉県所沢市の住宅に複数の男らが押し入り、住人の男性(85)と妻(83)を粘着テープで緊縛し、刃物で切り付け、約8万円を奪って逃走する事件が起きた。埼玉県警は強盗致傷容疑で現場近くにいた40代くらいの男を現行犯逮捕した。その後、男2人も逮捕。他に逃走した人物がいるとみられる。
捜査関係者によると、9月30日に東京都国分寺市で発生した強盗致傷事件で使われた車両と同一の2台の車が、所沢の現場近くで見つかった。警視庁などは二つの事件を連続強盗事件とみて調べている。また9月28日に東京都練馬区で起きた強盗致傷事件との関連も調べる。
逮捕された40代くらいの男は「秘匿性の高い通信アプリを通じて指示を受け、仕事を受けた」といった趣旨の供述をしているという。県警はSNSを通じてゆるやかにつながる「匿名・流動型犯罪グループ(匿流=トクリュウ)」とみている。
トクリュウとは、指示役がSNSや求人サイトで高額報酬アルバイトをうたう〝闇バイト〟で実行役となる人々を集めた犯罪グループのこと。実行役は、強盗、窃盗、特殊詐欺、薬物売買、売春、悪質ホストなどの犯罪行為を強制される。
元警察関係者は「指示役の上は暴力団や半グレとみられますが、外国人や素人と思われる指示役による荒く、ずさんな犯行が増えています。実行役は使い捨てで、逮捕されるまで繰り返させる。逮捕されれば、次の実行役を集めるだけ。匿名性の高い海外のSNSを使用するので、捜査機関が実行役のスマホを解析しても指示役にたどり着くのは難しい」と指摘する。
実行役は闇バイトに応募する際、身分証明書などを写メして指示役に送信する。指示役はその個人情報をもとに実行役をおどし、犯罪を無理強いする。
「実行役が逮捕されても指示役にたどりつけないという自信があるのか、実行役の逮捕が前提で、1日に何件もやらせたり、連日でやらせたり、日中に街中の高級腕時計店を襲わせたり、民家の窓をバールやハンマーで割って侵入させたりするなど、かなり無理な強盗が増えています。どこが狙われるのか分からず、防ぐのが難しくなっています」と同関係者は話している。
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