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「高収入で、貯蓄にも熱心な人」とは?年収1000万円以上の人の「貯蓄額」

LIMO / 2019年8月8日 20時45分

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「高収入で、貯蓄にも熱心な人」とは?年収1000万円以上の人の「貯蓄額」

どんなに稼いでも、そのぶん浪費してしまえば、手もとに残らないのがお金。「豊かで、かつ安心した生活を送りたい」と望むならば、できるだけの「高収入」を目指しつつ、しっかりと「貯金」にも取り組む必要があります。

では、この両方をクリアしている人には、どのような特徴があるのでしょうか。今回は高収入の人の実態や、彼/彼女らの貯金の取り組み方についてご紹介します。

高年収の人の割合は?「貯金が多い」とは限らない!?

「高年収」と聞くと、年収1000万円以上のラインをイメージする人が多いのではないでしょうか。2018年9月に国税庁が公表した「民間給与実態調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2017/pdf/000.pdf)」では、4945万人の給与所得者のうち、年間給与所得額が1000万円以上の人は222万人と示されています。

つまり、年収1000万円の壁を越えているのは、全体のわずか4.5%。「年収1000万円」を実現する厳しさが感じられますね。

続いて、年収1000万円の世帯の貯蓄額を確認してみましょう。2019年7月30日に総務省統計局が発表した「家計調査 [貯蓄・負債編] 二人以上の世帯(2019年(平成31年)1~3月期平均結果)」によれば、「2人以上かつ年収1000万円以上の世帯」における1世帯当たり貯蓄現在高は以下のようになっています。

《貯蓄額》
年間収入1,000万~1,250万円 世帯 … 貯蓄現在高 2,389万円
年間収入1,250万円~1,500万円 世帯 … 貯蓄現在高 2,769万円
年間収入1,500万円以上〜世帯 … 貯蓄現在高 4,759万円

こう見ると、「やはり高収入の人は貯蓄もしっかり行なっているのだな」と感じることでしょう。しかし、すべての高年収世帯がたくさんの貯蓄をしている、というわけではないと分かる結果も。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果」(2018年)によると、「預貯金や有価証券、保険などの金融商品をいずれも保有していない世帯」は全体の1.6%となっています。年間収入1000万円以上の世帯においては0%です。

しかし、「金融資産なし世帯」を「預貯金以外の金融商品や、預貯金があってもそのうち運用または将来の備えを保有していない世帯」と定義した場合は、以下のように様相が変わってきます。(「年間収入別「金融資産なし世帯」の割合」の表を参照)

(/mwimgs/7/8/-/img_78ac9e42fff315dda01da53a8f142a7c13864.png)

拡大する(/mwimgs/7/8/-/img_78ac9e42fff315dda01da53a8f142a7c13864.png)

年間収入別「金融資産なし世帯」の割合(金融広報中央委員会の資料を参考に編集部作成)

これによると、年間収入1000~1200万円未満の2人以上世帯のうち、金融資産を持たない世帯は7.3%、また1200万円以上の世帯においては3.8%、存在することが分かりました。

年収が高くなると、そのぶん生活水準も上がってしまいがち。高収入の人は「使ったら、また稼げばいい」という思考を持つ人も多いですが、日々の浪費やマイホーム、車、教育費などの出費が重なると、貯蓄がない状態に陥ってしまうケースもあるようです。

収入も貯蓄もあるお金持ちになるには

何が起こるか分からない時代、収入が高くなっても「貯蓄が全くない」という状況はやはり不安ですよね。「収入も貯蓄もあるお金持ち」は、豊かで安心した生活を送るために、どのような工夫をしているのでしょうか。

ルールを決めて生活してみる

使うときは思いきり使っても、普段は思いのほか地に足のついた生活をしているのが、高収入と高貯蓄を両立させている人によく見られる特徴です。

ついつい使いすぎてしまう人は、「食費は月に4万円まで」「買い物は3日に1回」というようなルールを決めておくのがおすすめです。金額や回数の上限を決め、その制限内で必要なものを購入する癖を身に付けていきましょう。

クレジットカード利用を控える

高収入な人はクレジットカードをバンバン使うイメージもありますが、しっかり貯蓄をしているお金持ちは意外と現金派であることも。確かにクレジットカードは利用時から引き落としまで1カ月以上も空いてしまうので、何に使ったか忘れてしまうことも多く、使いすぎを起こしやすいという難点があります。

「現金派は嫌だ、便利に使いたい」という人は、利用時に銀行口座のお金が引き落とされる「デビットカード」を利用してみるのも一案です。手元にないお金を使うことはないので、引き落とし日直前になって焦る心配は一切なし。同様の理由で、チャージした金額内でしか購入できない種類の「電子マネー」もおすすめです。

自己投資代はケチりすぎない

稼ぐことに意欲的で、そのための努力を惜しまないのも、高収入で高貯蓄な人の特徴のひとつ。資格取得やキャリアアップのための勉強には継続的にお金を使っている人も少なくありません。将来的な昇給や昇格に繋がることもありますし、手応えややりがいの大きな仕事を手がけられる可能性も広がります。

もちろん、目標もないままやみくもに自己投資をするのは本末転倒ですが、「お金がもったいないから」という理由で、自分の将来の可能性を狭めていないかも見直してみるといいでしょう。

まとめ

収入の額を問わず、万が一の備えや老後のために欠かせないのが「貯蓄」。貯金をしない生活が当たり前になってしまうと、いざスイッチを切り替えようと思っても、スムーズにいかないことも多いものです。お金持ちを目指すならば、「高収入で、かつ貯蓄もしっかりしている人」を目標に掲げて頑張ってみてはいかがでしょうか。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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